妄想城下町ダンデライオン vol.1「4月茜の回」 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

今日は転校初日

肩に三九の竹刀と鞄を担ぎ片手に本を持ち家を出る

葵「おはよう。聡君」

軽く人物紹介をしよう。この人は櫻田葵姫藍色ロング女性で櫻田家の長女年齢は17歳学年は3年

開発「お早う。葵さん」

葵「聡君今から登校」

開発「うん、転校初日だからね」


葵「そうなのね。なら一緒に行きましょう」

開発「良いの?僕が一緒に登校しても」

葵「寧ろそうしてくれると助かるのよ」

開発「助かる?!?」

ゾクッと寒気がした

茜「お早う。聡君」

開発「おのれ!!出おったか魑魅魍魎め。この私自ら地獄へ送り返してくれる」

竹刀を抜き構えた

葵「違うの聡君それ茜よ」

開発「茜」

茜「おはよう」

開発「朝から脅かさないでよ」

茜「お姉ちゃん今人いない」

葵「大丈夫よ」

門の壁をから顔を少しだして葵さんに訪ねてきた

開発「茜いつまでそうしてるつもり?」

茜「だってえ」

櫻田茜姫。


櫻田王家の三女。


歳は15歳学年は1年僕と同い年で能力はグラビディコア。


重力を操る事が出来る。


赤髪ツインテールが特徴で極度の人見知り。

開発「噂には聞いてるけど」

葵「どうかな。聡君来てくれると助かるの」

開発「葵さんが言ってるのはこの事だったんだね」

葵「ダメ‥かな?」

開発「僕で役立つなら幾らでも力貸すよ」

茜「本当!?じゃあ早速」


ガバッと僕の上着を捲った

開発「ちょっ茜」

茜が僕の上着に顔を突っ込んできた

茜「準備OK」

開発「OKじゃねえよ」

茜「お願いします。聡君」

開発「しょうがないな」

葵「ご迷惑お掛けします」

僕の隣に葵さん僕の後ろ(上着の中)に茜の隊列で登校

葵「聡君肩に掛けてるのって竹刀」

開発「うん」

葵「剣道部に入るの?」

開発「どうしようかなあって見るだけ見て決めるつもり」

葵「そうなんだ。ゆっくり決めるといいわ」

開発「茜シュール過ぎるんだけど。葵さんとの日常的会話に違和感を持ちながら喋らなきゃいけないんだけど」

茜「お気遣いなく」

葵「あはは」

通行人A「葵様お早うございます」

葵「お早うございます」

通行人A「?」

不思議そうに見つめる通行人A

開発「茜今見られてたよ。物珍しそうな目で見られてたよ」

茜「これ大丈夫かも」

葵「あはは」

通行人B「お早うございます。葵様」

葵「お早うございます」

通行人B「クスクス」

おかしな光景に笑う通行人B

開発「あ・か・ね」

茜「気にしないで。あっ聡君朝お風呂入ったでしょ石鹸の良い匂いが」

ビキッ

開発「気にするわ。出ろ。今すぐ出ろ!?人の匂いを嗅ぐな」


上半身を大きく振り出そうとする

茜「いーやー」

僕は茜を上着から追い出そうと上半身を振り回した。


茜は死んでも出まいとしがみつき不毛な攻防戦が繰り広げられた

男性「なんだ」

女性「茜様よ。男の子は開発聡君だったかしら」

男性「あの引ったくり犯から茜様を助けた奴か」

茜「だってカメラに映りたくないんだもん」

ウイイン

町の至る所にあるカメラは櫻田家の子供達の安全を保障する為に設置されている

茜「カメラの位置だって全部覚えたんだよ」

葵「全部って凄いね」

開発「確かに」

攻防戦の最中少し感心した

茜「カメラを避ける為だもーん。それなのに週末に配置変わってるし。町内だけで200以上って多すぎだよ~」

開発「確かに多いし同情するけどこんな格好で町内歩いたら余計目立つっての」


シャッター音が聞こえてきた


開発(ヤバイ、集まってきた)

パッ

茜の手が離れた

開発「しめた。付き合ってられないよ。じゃね」

僕は最速で茜から離れた

茜「グラビディコア」

ドガー

開発「能力!?」

茜「に・が・さ・なああい」

ガッ

くっ

開発「どわああ」

ビターン

茜「きゃっ」

開発「いってえ顔ぶつけた」

葵「茜。聡君大丈夫」

開発「平気。顔ぶつけたけど。ていうか一番悪いのは茜!?能力使って追いかけるとか」

だっ

怒号と共に立ち上がった

ばらっ

葵「まあ」

女性「きゃっ」

開発(ん?周りの反応がおかしいていうか何か下半身が涼し)

ウイイッ

開発「いっ」

なんでこうなったなのかは知らないが今わかってる事はズボンとパンツが破れて公衆の面前で下半身を露出してしまったと言う事だ

開発「いやああ。うっあっ」

急いでズボンをあげようとするも跡形もなく破れてるので出来る筈もなく

開発「あうう」

テンパっている為どうすれば良いかわからず半泣きいや全泣きした  

女性「可愛い」

女性「顔真っ赤にしちゃって」

道行く人の視線を集めてしまった

開発「見ないでええ」

葵「聡君体育あるっていってたからジャージが」

僕は慌てて鞄から短パンとジャージのズボンを履いた

茜「聡君‥そのお」

キッ

茜「ひっ」

開発「茜とは口聞かない。ふん」

茜「えっあ」

僕は茜を置いて学校へと向かった

担任「今日から同じクラスの仲間になる」

開発「開発聡です」

茜「あ。聡君‥!?」

開発「ふんっ」

担任「あはは。開発君の席は櫻田さんの隣で」

開発「畏まりました。不本意ですが」

僕は席に向かった

茜「聡君宜しく」

開発「しない!?」

茜「あっ」

開発「二度と話し掛けるな」

席に着き外方を向いた

開発(引っ込みがつかなくなってきちゃったな)

花蓮 「開発君だったよね」

開発「うん。そうだけど君は」

花蓮「私は鮎ヶ瀬花蓮(あゆがせかれん) 茜とは幼馴染みなの。朝は災難だったね」

開発「…」


かあー

花蓮「その茜の味方をする訳じゃないんだけどその許してあげて。茜は毎朝カメラを気にしてるから。勿論開発君の怒りはご最も。あの娘本当に良い娘だから」

開発「わかった」

花蓮「ほんと!?」

開発「ただ今日一日は待ってもらえる?僕も引っ込みがつかなくて一日立てば頭も冷えると思う」

花蓮「うん。それでいいよ。有難う開発君」

放課後

葵「茜ー迎えに来たよぉ」

葵さんが茜を迎えに教室来た

女子生徒「キャー葵様ー」

生徒達が群がった

開発(帰ろ)

教室を出ようとする

葵「待って聡君。聡君も一緒に帰ろ」

開発「えっでも」

葵「ダメ‥かな?」

開発「葵さんがいやじゃなければ」

葵「やったー。茜!?も早く」

茜「あっうん」

帰り道

開発「‥」

茜「‥」

葵さんの後ろに隠れながらの下校風景

開&茜(気まずい)

葵「聡君転校初日はどうだった」

開発「良い学校だね、気に入った」

葵「よかった。その聡君に朝茜がした事許してあげてほしいの」

葵さんが小さい声で喋りかけてきた

開発「許そうと思ってるんだけど引っ込みがつかなくて」

葵「そうなの。だったら」

開発「うん、あの茜今日の」

シャー

開発「危ない茜」

茜「きゃっ」

僕は茜を抱き寄せた

茜「聡君」

するとバイクが猛スピードで追い抜いていき

女性「きゃあ。引ったくりよ」

開発「茜怪我は」  

茜「大丈夫。お姉ちゃんこれお願い」

葵「あっうん」

開発「茜」

茜「御免ね。聡君後でちゃんと謝るし責任取るから」

葵「茜気を付けてね?」

茜「大丈夫。エレガントに行くよ。正義は‥勝あーーーつ」

ドッガァーン

開発「エレガントさはどこへ?」

葵「でも今ので茜の良い所わかったでしょ」

開発「うん、仲良くしたいって思った」

葵「よかった。じゃあすぐに仲直り出来そうね。所でさっきの被害者の人どこへ行ったのかしら?」

開発「えっ」

見回すが

開発「いない‥まさか罠」

葵「えっどういう事」

開発「最近の引ったくりは組織化してて、昨日の引ったくり犯も脱走したって聞いてるさっきのは茜への仕返しとしてされた演技、茜が危ない、葵さん警察に連絡を僕は茜を追う」

葵「わかったわ」

ダッ

ふっ

開発(巌流脚術燕走)

僕は塀を足場にして民家の屋根に飛び屋根伝いに跳んで茜を追った


開発「いた!!」

男達が茜を取り囲んでいた

ブオオオ

ドガア

男達「ぐああ」


上空から襲撃した

開発(巌流脚術空襲燕爪脚陣)

茜「聡君」

開発「全く世話の掛かるお姫様だね」

茜「聡君」

開発「御免ね。茜つまらない事で意地を張っちゃって本当はもう許してたんだけど言い出せなくて」

茜「私こそ御免なさい。聡君に迷惑掛けてた」

開発「ううん」

引ったくり犯「てめえら何自分達の世界に入り込んでんだ!?特にお前には借りがあるからな野郎共やっちまえ」

茜「聡君」


すっ


開発「心配はございませぬ。雑兵が群れた所で所詮は雑兵、我が剣にて茜様を守り抜きます」

茜「喋り方が‥」

僕は長い竹刀を肩に担ぎ構えた

開発「これより私は茜様の剣となる何人足りとも茜様に触れさせぬ、巌流開発聡推して参る」

ダッ

勢いよく地面を蹴った

シュン


茜「消えた!?」

シュタ

引ったくり犯手下「ぐああ」


ぶあっ

再び地面に衝撃波が走り手下達が宙を舞う

開発(巌流剣術瞬燕斬)

茜「凄い」


開発「残りは貴様か」

引ったくり犯「何が起こった。お前どんな能力を」

開発「能力ではない、人は肉体の極限を越えて鍛えると能力者または魔術に匹敵する力を発揮する事が可能となる」

茜「凄いそれでここまで」

開発「後は貴様一人降伏致せ貴様らの組織の命運は尽きた。大人しくお縄につく事を提案する」

引ったくり犯「うるせえ」

引ったくり犯は鉄パイプを拾った

引ったくり犯「捕まってたまるか」

開発「愚か者(巌流長剣術燕の型)」

引ったくり犯「ぐぎゃあ」

開発(秘剣燕返し)

茜「すごい」

葵「茜。聡君」

警察「これは一体」

気絶している百人の男達に警察は驚愕した

開発「寝てる人達は組織化した引ったくり犯だよ」

茜「喋り方戻った」

警察「全員引っ捕らえろ」

警察官達により引ったくり犯達は連れていかれた

茜「聡君本当に御免ね」

開発「もういいよ」

茜「その。これからも仲良くしてくれる?」

開発「こっちこそ」

葵「よかった聡君と茜が仲直りしてくれて」

開発「葵さんにも心配かけたね」

葵「私はいいのよ」

茜「それで一つ聡君を辱しめた責任を取らなきゃ」

開発「責任そんなのもう」

するっ

開発「へっあっいやああ」

茜にズボンとパンツを脱がされた

開発「ちょおおおあっ!?」

きゅっ

開発「!?」

茜「上手く出来るかわからないけど」

開発「ひうっあっやめっしかも公衆の面前で。あん」

力が抜けてしまった

開発「茜。今朝よりも恥ずかしさのグレード上がってるんだけど余計辱しめられてるんだけど」

涙目で訴えた

茜「気持ち良くない」

開発「気持ちは良いけど色々まずいから」

葵「聡君元気ね」

開発「葵さん見ないで」

茜「私に出来る責任はこれしかないの」

開発「責任の取り方間違ってるから」

茜「大丈夫。一発だけじゃ終わらせないよ。出なくなるまで」

開発「それ拷問だろ」

翌日

葵「おはよう。聡君」

開発「お早う。葵さん」

葵「昨日は御免ね。その本当に」

開発「大丈夫。昨日は偶々トラウマdayだっただけだし。ただ暫くは恥ずかし過ぎて周りの顔を真面に見れない」

茜「聡君」

開発「ふん」

茜「あうう」

開発「おはよう。茜」

茜「おはよう」

開発「ほら入って良いよ」

上着をヒラヒラとさせた

茜「いいの」

開発「昨日のと比べたら恥ずかしくもなんともないよ」

茜「有難う」

がばっ

茜は上着に潜り込み二人羽織の状態になった

茜「落ち着く」

開発「茜の前世は猫かもね」

葵「私猫好きよ」

開発「写真集めてるよ」

葵「そうなの!?」

開発「今度見せるね」

葵「ありがとう」

茜「聡君今日もお風呂入った。あっしかも昨日と匂い違う」

開発「(゜゜;)」

茜「シャンプー変えた?」

開発「えっとそれは」

茜「何で何で何で」

ぶち

開発「やっぱり出ろ!?」

茜「いーやー」

開発「人の気も知らないで言いたい放題言いやがって」

葵「仲良しになって良かったわ」

これが恒例の朝の風景となった

次の日曜日

アナウンサー「『今週の櫻田家』の時間がやって参りました」

光「茜ちゃーん始まったよ~」

茜「だから観ないってばっ!!」

アナウンサー「今週はなんと引ったくり犯の組織による茜様のピンチを救ったナイトが現れました。その戦いぶりのVTRが此方です」

光「うわああ。凄い」

修「此奴って確か隣に引っ越してきた」

葵「聡君よ。朝一緒に登校してくれたから助かっちゃった」

五月「見た目はかなり可愛いのに凄いのね」

アナウンサー「彼の戦いぶりもそうですが中でもこの台詞にご注目下さい」

開発(テレビ)「これより私は茜様の剣となる茜様に触れさせはせぬ。巌流開発聡推して参る」

櫻田家女性陣(茜&栞以外)「キャー」

修「うるせえな」

遥「でも本当に何者なんだろ。能力者じゃないのにあそこまで」

アナウンサー「それでは最後に「今週の茜様」をお送りしてお別れしましょう」

茜「何そのコーナー」

私がした失敗をダイジェストで流された

茜「いやあ」

修「いやこれ最終的に一番の被害者は聡だろ」

その頃僕は茜が僕のズボンを破ったシーンと引ったくり犯の組織を潰した後の茜による拷問の映像が流れた

茜「いやあ」

修「いや一番の被害者は聡だからな」

その通り

vo.1 4月茜の回 完