妄想地獄先生ぬーべーNEO #9鬼の手の秘密NEO その1 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

給食の時間

ケント「なあ。聡凄く聞きたいことがあるんだけど」

開発「?」

ケント「鬼の手って何なんだ?」

開発「なぜ僕に質問を?」

ケント「いや。ぬーベーと同じ霊能力者の聡に聞いた方が分かりやすいかなあってさ」

開発「恐らく推測ですが鬼の中でもかなり妖力の高い鬼を封印しているのだと思われます。もちろん。一人の人間の霊力では不可能でしょうけど」

ユリア「思われますって聡だって弓を出すでしょあれとは違うの?」

開発「僕のは生まれつき僕の中に禍津日がいたので」

ケント「禍津日?」

ユリア「災いを呼ぶ神様の事ね」

セイラ「神様!?」

開発「細かく言うと邪神ですが」

ユリア「頭が痛くなってきた。簡単にいってもかなり理解しずらい部分が残るわね」

開発「説明は苦手なので」

ガラッ

セイラ「あっ郷子先生」

ユリア「教えてください。鬼の手ってなんなんですか?」

ケント「俺達助けてもらったけど」

郷子先生「よし。じゃあ教えちゃおうか!鬼の手の秘密!」

開発(良いのかな。まあ僕も知りたいし)

郷子先生「そもそも鬼の手とは…「覇鬼」という本物の地獄の鬼を封じ込めた…並みの妖怪や霊などとは比べものにならない力を持った手なの!」

開発(覇鬼。確か地獄の鬼の中でも最強クラスの鬼だったはず)

郷子先生「妖怪に取り憑かれたぬーべーを救うため美奈子先生は命を落とした。それがきっかけでぬーべーは霊能力教師になろうと決意したの。そしてぬーべーが教師になって一年目最強の鬼覇鬼と出会った。ぬーべーは勿論手も足も出なくて死ぬ寸前だった。でも死んだ美奈子先生の魂が覇鬼の力を抑えてくれたの!悪霊によって地獄に落とされた美奈子先生は鬼に食われてその一部になっていたのよ。こうして美奈子先生の協力によりぬーべーと左手に鬼を封じ込める事が出来たの」

開発(なるほどそれなら説明がつく)

その後の話で美奈子先生の魂は成仏して鬼とも和解が成立したらしい

開発「…」

その放課後

ぬーべー「校庭の草むしり校長に頼まれてたんだ。それが終わったら鬼を見せてやる」

ユリア「…なんか私達担がれてない?」

ケント「本当に見せてくれるのかな?どう思う。聡」

開発(…)

ケント「おい。聡聞いてるのかよ」

開発「えっ」

ケント「さっきから呼んでるんだけどどうしたんだ?」

セイラ「さとしっちがボーッとするなんて珍しいね」

開発「ちょっと考え事を」

その時

開&ぬ「!」

空に強い妖気を感じた

開発「ぬーべー」

ぬーべー「わかってる」

開発「禍つ神よ。弓となりて顕れよ。霊弓禍津日」

すると雲が渦になって僕達のいる校庭に降りてきた

ユリア「竜巻?」

ドオオオン

土煙がまきそれが晴れると

蟹の姿をした女の化け物が現れた

マモル「妖怪!?」

夜蟹姫「顔をよこせー」

すると腹から大量の小さい蟹で襲ってきた

開発「矢よ雨となりて降り注げ霊弓。村雨。」

一本の矢が散って子蟹を襲う

ぬーべー「俺の生徒に手を出すな(聡いつのまに腕を)」

ぬーべーが白衣観音経で子蟹を蹴散らした

ケント「聡。ぬーべー先生。やったー聡と先生が来たぜ。特に鬼の力で今回も一撃だぜ」

セイラ「ぬーべー。さとしっち頑張れ」

ぬーべー「聡無茶はするな」

開発「無理です。」

ぬーべー「手厳しいな。けど正解だ。何しに来た妖怪!!理由も前触れもなくいきなり過ぎるぞ」

夜蟹姫「顔をよこせー。顔!顔!顔!」

ぬーべー「話の通じる相手じゃなさそうだ」

ぬーべーは黒手袋に手を掛けた

ケント「やったー鬼の手だ!」

マモル「バカな妖怪だぜ。ぬーべーの鬼の手と聡の弓は最強なんだぜ!」

ユリア「ズバーッと一気にやっちゃって!」

セイラ「ゴーゴーぬーべーファイトだ。ぬーべー」

ぬーべー「南無大慈大悲救苦救難広大霊感出よ鬼の手」

すると鬼の手は蟹の化物の巨大な鋏で切り裂かれた

皆「え!?」

開発「くっ」

一瞬の隙を突き弓で強襲する

ガキン

開発「くっ」

受け止められた

殴り飛ばされた

開発「がはっ」

ユリア「聡」

開発「なめないで下さい」

くるっと一回転し着地をした

開発「弾けろ。霊弓術蛍火」

放った矢が弾けて

開発「装甲が固い僕の霊力じゃ弾くので精一杯けど今はそれでいい」

郷子先生「聡君」

開発「郷子先生すぐに皆を校舎に避難させてください」

郷子先生「でも」

開発「早く」

聡君の表情には余裕がなかった

郷子先生「わかったわ。皆校舎の中に」

開発「よし。」

ヒュッヒュッヒュッ

開発「ぬーベーすぐに校舎の中に退いてください。体勢を立て直します」

ぬーべー「わかった」

連続で霊矢で射ち続ける

ぬーべー「聡!!」

ぬーべーはケント君達を校舎の中に避難させた

理科室に入った

バタン

一先ず退却

開発「はあはあ」

郷子先生「聡君。怪我は」

開発「骨は折れてません。打ち身に留まってくれたみたいです。ユリアさん達は」

ユリア「私達は大丈夫(今日は表情がそれだけ焦ってる)」

開発「何よりです」

すっ

ツカツカ

ぐっ

僕はぬーべーのネクタイを掴んだ

開発「何を考えてるんですか?貴方は?あの場合はすぐさま撤退すべきだった」

聡君の怒号が響いた

郷子先生「やめなさい。聡君」

開発「そんなハリボテの力で勝てるとでも思ったんですか?」

郷子先生「ハリボテ?何言ってるの?(いつも冷静な聡君が声を張り上げるってことはまさか)」

ケント「そうだよ。聡そんなわけ」

ぬーべー「いや。聡の言ってることは正しい」

マモル「どういうことだよ」

ぬーべー「童守小に戻ってくる少し前に…覇鬼は地獄に帰った。今の鬼の手は鬼の残留妖気を使った形だけのハリボテみたいなものだ。もう鬼の力は俺にはないその状態で今日まで戦っていた。鬼の手はもうないんだ」

ぬーべーの告白にみんなが静まり返った

#9鬼の手の秘密NEOその1完