開発「はあ」
リト「どうしたんだ。聡クリスマスパーティーなのに浮かない顔してるな」
開発「俺はこういうくだらん催し物に参加するのは避けたいんだがな」
リト「ならどうして?」
春菜「結城君。開発君。ここにいたんだ。広いからすぐわかんなくなっちゃうね」
リト(ちょっとだけパーティ仕様の春菜ちゃん…可愛い)
理紗「結城ィ。ララちぃはどこ行ったの?」
リト「彼奴もちょっとドレスアップしてくるってさ」
開発「ララが」
数時間前
ララ「ええ。行こうよー」
開発「特に興味が無くてな」
ララ「この日の為に新しいコスチュームをペケに入力したのに!」
開発「何!?」
ララ「聡に服装をもっと考えるべきだって言われて研究してて」
開発「成程そう言う事ならば仕方ない。行こう。良く考えたらララが何処迄地球に順応してきたのか確かめねばならんからな」
ララ「ほんと。ヤッター聡が来る」
現在
開発「という訳だ」
リト「聡ってララに弱いよな」
開発「何を言う俺は」
リト「違うのか?」
開発「違わない」
リト「聡って素直だな」
開発「放っておいてくれ。しかし一つだけ不安要素が」
リト「主催が」
サキ「はーい。皆さん!ようこそ私天条院沙姫のクリスマスパーティへ!!」
開発「彼女だからな」
天条院先輩はサンタ衣装付き人九条先輩と藤崎先輩はトナカイの着ぐるみを着て登場した
サキ「さあ!!今日は思う存分楽しんでいらしてね!フフ…狙い通り…高貴なこの私がサンタ姿で登場した事に驚きを隠せないようですわね」
り&あ「流石です。沙姫様!!」
ララ「お待たせ」
リト「ララ。遅かったな」
リサ「スゴーイララちぃド派手」
みお「でも可愛い」
リサ「聡ボーッと突っ立てないで」
開発「とても良く似合っている。すまない。あまり気の利いた事は言えない」
ララ「わーい聡に誉められた」
りん「さて!ではそろそろ本日のメインイベント!!プレゼント交換を行いたいと思います。但し!入場の際皆様から預かったプレゼントはここにはありません」
リト「とーゆー事だ?」
沙姫「普通に交換しあってもつまらないでしょう?そこで私が素晴らしいゲームを発案しましたの。名付けて!!プレゼント争奪ゲーム。ルールは簡単この屋敷のあちこちに隠されたプレゼントを探し出す事!!見つけたプレゼントはその人の物となります。しかしそれだけではありません。プレゼントの名かには1つだけ!私からのプレゼントとして豪華リゾート三泊四日の旅を用意しております。高級ホテルで高級料理がタダで堪能出来ましてよ」
開発「なんでお嬢様とお姫様はろくな事を考えないのだろう」
沙姫「それと最後にもう一つ」
弄光「リゾートの旅は俺が頂く」
弄光取り巻き「流石弄光先輩!!まだ話の途中なのにスタートしたぜ!!!」
弄光先輩は落とし穴に落ちていった
沙姫「このようにこの屋敷のあちこちにはトラップが仕掛けてあります。プレゼント探しは慎重に行く事をお勧めしますわ。それではスタート」
すると一斉に走り出した
開発「俺は」
ララ「聡!何方が多く取れるか勝負しよ」
開発「受けてたつ」
屋敷のそこら中から男女の悲鳴が響いた
俺達はというと
巨大な鉄球から逃げていた
ララ「キャー」
開発「小賢しい」
俺は会場から持ってきた。食事用ナイフを両手の指の間に挟み
開発「斬鉄」
鉄球を真っ二つにした
ララ「聡凄い」
開発「造作もない」
りん「沙姫様。次々と脱落者が出ているようです」
沙姫「あら意外と皆さんだらしがないですわね。ララの方は?」
ララ(モニター)「えい」
開発(モニター)「ふっ」
あや「二人共トラップを破壊しながら進んでいきます」
沙姫「なんて怪力なの!!」
りん「プレゼントも殆どララに確保されています」
沙姫「やはり私自ら出向くしかないようですわね…」
一方
ララ「やるねえ。聡」
開発「ララも流石だな」
ララ「ここにも部屋がある!」
開くと
沙姫「そこまでですわ!!これ以上好きにはさせませんわよ。ララ!!開発聡」
ララ「サキ!」
開発「最後の最後で面倒な相手に」
沙姫「さあ!辛子弾をおくらいなさい」
連射してくるが
開発(俺とララならばこの程度)
俺は鉛筆を其々の銃口に投げて銃口を塞いだ
開発「御免」
俺は先程の食事ナイフを手に取り三人の辛子銃を切ってバラバラにした
りん「なっ」
ララ「すっごーい。聡」
開発「さてプレゼントを頂いて」
あや「きゃ」
藤崎殿がつんのめり倒れてきた
開発「ふんぎゃ」
それを受け止めたが藤崎殿のトナカイの着ぐるみが破れ眼鏡までどこかへと
開発「申し訳ござらぬ」
あや「いえこちらこそ」
その後ララが辛子銃を改造した物を天条院先輩に渡して
バシュン
ドカーン
それをぶっぱなして自らの別荘を破壊してしまった
ララ「あら~ちょっと強力過ぎたみたい」
開発「これのどこがちょっとなんだ」
ララ「あっそーだ!私皆に集めたプレゼント配ってくるね」
開発「なんという能天気」
俺は天条院先輩をみた
沙姫「べ…別荘が」
開発「(なんと声を掛けて良いのやら)九条先輩藤崎先輩、天条院先輩の事お願いしても」
りん「了解した」
あや「開発君。さっきは有難うございます」
開発「いえ。此方こそご迷惑をお掛けして申し訳ない」
俺は二つのプレゼントを持って
開発「西連寺さん。これ」
春菜「良いの?」
開発「それは西連寺さんが持ってこそ意味があるからな」
春菜「有難う」
開発「リト。入手出来たか?」
リト「いや」
リトはボロボロだった
リト「でも春菜ちゃんと一緒に回れたんだ」
開発「そうか。なら良かった。そうだ。これ」
リト「これって」
開発「西連寺さんのプレゼントだ」
リト「良いのか?」
開発「当たり前だ。因みにリトのは西連寺さんに渡しておいた」
リト「有難う。聡。でも聡は持ってないみたいだけど」
開発「言っただろう。俺は元から興味がないからな」
ララ「聡。配り終えたよ」
開発「そうか。ララ」
ララ「はい。聡」
俺はポケットに忍ばせた小箱をララに差し出したララは縦長の箱を差し出した
開発「ララこれは」
ララ「聡こそ」
開発「これはその。君に用意したプレゼントとだ」
ララ「有難う。私も聡と同じ喜んでもらおうと思って」
俺とララはプレゼントを交換した
開発「開けてもいいか」
ララ「いいよ。私も開けるね」
開けると
開発「これはナイフ」
一本のナイフだった
ララ「宇宙で一番固いオリハルコンを素材にして作ったナイフだよ。使わない時はブレスレットになるの」
開発「有難う、ララ」
ララ「聡のこれは」
開発「ブローチだ。正直女子が何で喜ぶかはわからない。要らなければ捨てて構わない」
ララ「そんな事ないよ。とっても嬉しい。有難う。聡」
開発「それは此方こそこんなに良いナイフは初めて見た。有難うララ。帰ろう」
ララ「うん」
トラブル27 ヘビークリスマス 完