act. 3Democracy under the Dead | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

僕達はマイクロバスに乗り脱出に成功した



開発(疲れた)

息があがってる

紫藤「いやあ助かりました。君は初めて見る生徒ですね」

開発「開発聡。今日転校してきたばかりなので。ていうか少し疲れてるの。」

平野「大丈夫?聡」

開発「大丈夫じゃないです。今日は走りっぱなし。もう脚に乳酸が溜まりまくりです。 鞠川先生湿布あります? 」


鞠川先生「鞄に入ってるわよ」


取りに行こうとすると

宮本「持ってきてあげる」


開発「有難う。宮本先輩」

宮本先輩は運転席まで行って鞄から湿布を三枚取って座席に戻る

開発「三枚?両脹ら脛なので」

宮本「さっき背中打ったでしょ。貼っておいた方が良いわ」

宮本先輩はしゃがんで僕の脚を持ち上げた

開発「えっ。あっ自分で」

宮本「やってあげるわよ」


開発「えっでも小室先輩…」

小室「僕の事なら気にしないで良いよ。そういう関係じゃないから」

開発「そう…なんですか?」

宮本「わかったでしょ。兎に角じっとして」

開発「はい」

宮本先輩は両脹ら脛に湿布を一枚ずつ貼り背中に一枚貼る

宮本「はい。終わったわよ」


開発「有難うございます」


宮本「聡。一応忠告しておくわ。絶対に彼奴を助けた事を後悔するわ」

開発「後悔?」

宮本「すぐに解るわ」

開発「?」

少し休もうとすると

男子生徒A「大体よぉ!!何で俺らまで小室達に付き合わなけりゃいけないんだ?お前ら勝手に街へ戻るって決めただけじゃんか。寮とか学校の中で安全な所を探せばよかったんじゃないのか!?」


開発(後悔した)

男子生徒B「そうだよ…此の儘進んでも危ないだけだよ…どこかに立て籠った方がさっきのコンビニとか」


男子生徒A「今からだって遅くない!大体俺は」

開発「もうさっきからうるさくて眠れない」


男子生徒A「なっお前一年坊主」


開発「僕は今さっき先輩達を助けて疲れてるんだから少しは静かにして、僕の安眠を妨げないで」

男子生徒A「何だ。やろうってのか!」

開発「やらない。面倒臭い」

男子生徒A「んだと」

開発「それでは取り合えず寝たいので」

男子生徒A「このチビ。気に入らねーんだよ。お前が気に入らねーんだ。なんだ偉そうにしやがって」

開発「したつもりないけど」

小室「ちょっと待てよ。聡はお前の事を命懸けで助けてくれたんだぞ。お礼を言われても文句を言われる筋合いはないだろ」

開発「小室先輩労力の無駄です。今は」


男子生徒A「てめえ」


ドン

宮本先輩が男子生徒Aの腹部に突きを見舞った

開発「えぐい」


宮本「…最低」

開発「宮本先輩」

その宮本先輩の顔には憎悪と嫌悪を感じた

紫藤「実にお見事!素晴らしいチームワークですね。小室君開発君宮本さん!しかし…こうして争いが起こるのは私の意見の証明にもなっています。だからリーダーが必要ですよ。我々には!!」


高城「で候補者は一人きりってワケ?」

紫藤「私は教師ですよ。高城さんそして皆さんは学生です。それだけでも資格の有無ははっきりしています。どうですか皆さん?私なら…問題が起きないように手を打てますよ?」


僕達は以外の生徒から拍手が巻き起こった

紫藤「…という訳で多数決で私がリーダーと言う事になりました。今後は…」

宮本「先生。開けて…開けて下さい!降ります!」

宮本先輩はバスの助手席を開けて外に出た

小室「麗」

宮本「イヤよ!そんな奴と絶対一緒に居たくない」

紫藤「行動を共に出来ないというのであれば仕方ありませんねえ」

小室「何言ってんだあんた」

小室先輩は宮本先輩を追って出てしまった

小室「街までだ街まで我慢するだけじゃないか」

宮本「だから後悔するって」

事の成行を見守っていると

開発「!?」


後ろから来たバスに気付いた


平野「開発」


開発「まずい」


僕は急いで降りた

小室「ともかく今は」

パシパシ

開発「二人共走って」


僕は宮本先輩と小室先輩の手を取って反対車線に走る

ゴオオオオ

するとバスが横転しながら此方に突っ込んできた

どん

他の放置されていた車にぶつかり爆発炎上した

開発「小室先輩。宮本先輩。怪我は?」

宮本「大丈夫」

小室「助かったよ。聡」

開発「よかった。後の問題は」

自分の背後を見ると炎の壁が行く手を塞いでいた

開発「無理」

マイクロバスに戻るには炎の壁を通らなければならなかった

毒島「開発君大事ないか!!」

開発「無事。でも其方には行けない」

小室「警察で…東署で落ち合いましょう」

毒島「時間は?」

小室「午後五時に。今日が無理なら明日の同じ時間で」

開発「急いでこの場から離れよ」

宮本「うん!」

小室「聡上だ」

開発「!!」

いきなりフルフェイスヘルメットを被っている奴が現れた

開発「!?」

胸倉を掴まれた

ひゅっ

がっ

小室「空中三角絞め!?」

開発「こんのお」

地面に手をついてバク転の要領で宙を舞膝で踏み折った

小室「すげえ」

宮本「大丈夫。聡君」

小室「噛まれてたりしてないか」

開発「問題ないですよ」

僕は奴がしている手袋を見た

開発「もらっておこう」

手袋を外して軍手の上から装備した。

開発「これで安心して殴れる」

手袋は頑丈で鉄も仕込まれていた

小室「逞しい奴だな」

宮本「聡君御免ね。巻き込んじゃって」

開発「気にしてませんよ。元々学校を脱出したら降りて別行動する予定でしたし」

小室「そうか。聡物は相談なんだけどもう少し俺達と一緒に来ないか?」

開発「ふえ?」

小室「物資を集めた後の事とか決めてないんだよな」

開発「ええ。まあ」

宮本「聡君が居てくれると何かと便利で」

開発「嫌でなければ」

宮本「有難う聡君」

ガバッ

開発「むぐっ」

僕は慌ててタップする

小室「麗。聡が死ぬから」

宮本「あっ御免」

開発「改めてここから目的地の警察東署はどれ位掛かります?」

宮本「本来なら30分位よ」

開発「成る程けど今はこの状況下奴らと出くわして戦闘したり迂回したり倍は掛かると」

宮本「ねえ。この格好の奴がここにいるって事は」

小室「バイクが」

暫く進むとバイクが転がっていた

宮本「これならもっと早く行けるわね」

開発「ただ問題は誰が運転するかですね」

小室「それなら任せろ」

小室先輩はバイクを起こしエンジンを掛けた

宮本「孝運転免許証持ってないわよね?」

小室「無免許運転は高校生の特権」

開発「聞いた事ないです。でもこれ乗れるのは二人ですね。高さも」

小室「麗頼む」

宮本「任せて」

宮本先輩は僕を持ち上げた

開発「へっ宮本先輩」

宮本「聡君軽いのね。簡単に持ち上げられる」

そのまま宮本先輩に小室先輩の後ろに座らされた

開発「羞恥心と悔しさが」

小室「あまり追求はしない方がいいぞ」

宮本「良いわ。出して」

ギュッ

ビクッ

小室「どうした?聡?」

開発「いえ。」

さわっ

開発「ひうっ」

宮本「聡君敏感なのね。孝出して。聡君は私が支えてるから」

小室先輩はバイクを走らせた

小室「聡。暫く麗の玩具になっててくれ」

この先に何が待っているのか予想出来ないまま進んでいった

act. 3デモクラシーアンダーザデッド完