妄想ToLoveる トラブル20 クイーンの誘惑 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

いつもの日常

里紗「おはようララちい」

ララ「おはよう」

開発「ふああ」

未央「あらら。開発眠そうだね」

開発「少しな」

未央「そっか」

リト「何かお前ら態度変わってねえか?」

未央「そんな事ないよ。ねえ里紗」

里紗「うん」

開発「?」

レン「ララちゃん!衣替えをしてもやっぱり君は素敵だね」

ララ「あ!おはよー。レンちゃん」

開発「いつも誉め言葉を考えているとは御苦労な事だ」

レン「ふん!君には絶対に負けない」

開発「そうか。ほれ早く行こうララ」

不意にララの手を引いた

ララ「キャ」

リト「聡また大胆な」

開発「貴様らに余裕は与えん。しかし強引過ぎた。すまない」

ララ「ううん。吃驚しちゃって」

開発「慣れぬ事はするものではないな」

レン「くそー。開発聡」

開発「寝ていろ」

即ノックアウトさせた

ホームルーム

猿山「さてもうすぐ待望の彩南高校学園祭!!という訳で実行委員の猿山だ。」


猿が教壇に立ち騒いでいる。


猿山「この前のホームルームで皆に出してもらった出し物案だが。オバケ屋敷に演劇・綿菓子屋どれも普通過ぎてあまりにもつまらない」

開発「そんなもの決めていたのか」

リト「お前あの時爆睡だったからな」

猿山「そこで考えた結果!!我がクラスは「アニマル喫茶」で行こうと思う」

里紗「アニマル喫茶ぁー?何ソレコスプレ喫茶みたいなモン?」

開発「くだらん。寝るo(__*)Zzz(何やら外から俺の様子を窺ってる者がいるようだが障らぬ神に祟りなしだ)」

しばらくして

ララ「聡起きて」

春菜「開発君」

開発「終わったのか。ホームルー…む?」

目を開けると

開発「なっお前らその格好は」

俺の目の前には黒猫の衣装を着た西蓮寺さん。狼の衣装を着た籾岡さん。栗鼠の衣装を着た沢田さん。

ララ「見て見て聡!!私は豹だよ。似合う」

俺は目を反らしてしまう

開発「その恥ずかしくて直視出来ないがとても似合っている」

ララ「ホントお!!」

里紗「ちょっと開発。私達には何かないの」

未央「そうだよ。見たからにはちゃんとコメントくれないと。そう思うでしょ。ねえ春菜」

春菜「えっと似合う…かな」

開発「皆とても似合っている。すまない。俺はこういうのには慣れていないのだ。皆其々違う個性があって可愛い。これで勘弁してくれないか」

里紗「フフン。しょうがない」

未央「開発にしては頑張った方だし」

ララ「聡顔真っ赤」

開発「仕方ないだろ。君達は皆元が美人や可愛い容姿をしてるのだから美しくなるのは当然の結果だ」

春菜「えっ私達が」

里紗「可愛い」

未央「そんな堂々と」

開発「どうしたのだ?」

未&里「無自覚に誉めるのは禁止」

開発「?」

翌日から学園祭の準備が始まった

一方

沙姫「やはり人気はララとかいう小娘?全く…美しいものは私だけでいいのに」

九条「沙姫様。その事ですが面白い情報を入手しました。これをご覧下さい。この男は一年A組の結城リト。どうやらララの婚約者であるようです。そして開発聡はララに惚れているらしいです」

沙姫「惚れる!?ここの美しい私を差し置いて!!なんて腹立たしい!!!そうだわ!!この男をあの娘が慌てふためく事間違いなし!そうよこれだわ!!!フフフ…見てらっしゃいララ!!そして私のモノにするわ。開発聡。オーホッホホホホホ」

1-A組教室

開発「ブル」

ララ「どうしたの?聡?風邪」

開発「悪寒がした。とてつもなく面倒事が起こる予兆かもしれん。まあ気にしていてもどうにもならん。それよりララ。猿に備品の買い出しを頼まれていてな。一緒に来てくれると助かるのだが」

ララ「うん。行く」

開発「では参ろう」

リト「聡買い出しか?なら」

開発「いや買い出しにそれ程人数は要らんさ。それよりもリトは西連寺さんと共に飾り付けの作業を頼む」

リト「わかった」

開発(猿も中々気が利くではないか)

数時間前

猿山「聡。買い出し頼めないか」

開発「構わんぞ。リトも一緒か」

猿山「いや。リトには西連寺と一緒に教室の飾り付けを頼んでる。聡はララちゃんと行けるしな」

開発「成程心得た」

そして現在というわけだ

ララ「聡。早く行こうよ」

開発「すまない。今行く」

沙姫「ちょっとそこの貴女!2年B組天条院沙姫!!この私が貴方と付き合ってあげても宜しくてよ!!」

開発「すまない。今忙しいのだ。また今度頼もう。先を急いでいるのでな御免」

沙姫(私の誘いを断った!?あり得ないわ。そんな事!!相当シャイなのね)

コンビニ

ララ「聡あれ買おう」

開発「ダメだ」

ララ「ぶー聡のケチ」

開発「そんな物使わんだろ」

沙姫「(チャンス!!)いやーん意地悪な風。見えてはいけないモノが見えてしまうわ」

開発「しょうがないな。帰りにソフトクリーム奢ってやるからそれで許せ」

ララ「本当わーい。聡はやっぱり優しい」

開発「こら。引っ付くでない」

ララ「聡可愛い」

開発「玩具にするでない」

沙姫(一度ならず二度までも。もういいわ!!どストレートに悩殺よ)

教室前

開発(さて進展は)

教室を覗くとリトと西連寺さんが仲睦まじく作業をしていた

開発(中々良い雰囲気ではないか。少しずつでも距離が縮まれば御の字よ。備品を届けたら何かしら理由をつけて教室から出よう。しかしララはどこへ消えた。不安だ)

一抹の不安を抱えながら俺は教室へ入る

開発「中々進んでるではないか」

リト「聡。遅かったな」

開発「ララの我儘を諌めていたからな」

春菜「ララさんのお母さんみたいね」

開発「悪くない心地だ。ビニールテープここに置いておくぞ」

リト「悪いな」

教室の扉が開く音がした方向を見ると

開発「あれは(なぜか俺の前に現れる。ドリル女)」

ドリル女はヘタリ込んでしまう

春菜「2年の天条院先輩?」

リト「え?」

開発「(天条院?ご令嬢か。要人ならば放っておく訳にいかぬか)加減でも悪いのですか?天条院殿?」

沙姫「何だか…熱っぽくて苦しいの。ああん」

天条院先輩はパンツ丸見えの状態で服を乱れさせて此方をみる

開発「お加減が悪いのであれば保健室に行かれた方が宜しいかと」

沙姫「貴方の…貴方のせいなのよ…」

開発「言ってる意味が理解出来ぬのですが」

沙姫「そう…ほら」

そういうと天条院先輩は俺の手をとると

沙姫「胸もこんなにドキドキしてる…」


俺の手を自分の胸に当てる

開発「なあああ」


春菜「ポカーン」

リト「聡。天条院先輩と何が」

開発「何かある筈が無かろう。俺はララ一筋で」

沙姫(イケる)

すると天条院先輩は俺の両頬に両手を添える

開発(えっそんなまさかその様な)

天条院先輩の顔が近づいてくる

開発(どうする。女では武力に訴える事が)

レン「うわあ」

ララ「レンちゃん待ってええ」

沙姫「きゃああ」

天条院先輩がララにぶつかられ飛ばされ教室の窓から外に放り出されてしまった

開発「まずい」

俺は窓から飛び出した

沙姫「聡!?」

開発「全く世話の焼ける」

俺は作業用の鋏を取り出した

開発「ふん」

壁に突き刺し落ちる勢いを殺して地面に着地した

開発「ふう。なんとかなった」

俺は天条院先輩を降ろした

開発「大事はござらなかったか?」

沙姫「えっ…ええ」

開発「それなら何よりです」

綾「沙姫様ああ」

開発「お付きの者が見えたようだ。それでは私はこれにて。それともし私を監視するならばもう少し気配を消された方がよろしいかと」

一礼をして去った

沙姫「開発聡この私をこんな想いを植え付ける等許せませんわ。明日の彩南祭見てらっしゃい」

開発「また悪寒がこれ以上は勘弁してほしい」

厄介事だらけの学園祭が始まろうとしていた

トラブル20 クイーンの誘惑 完