ララ「春菜。布団に入っちゃってもう寝るの?」
春菜「うん…もう消灯時間だし」
開発聡です。今俺は西連寺さんの布団の中に匿われております
開発(消えよ。邪念)
里紗「もーそんな事言ってェ。夜はこれからよ。は・る・な」
春菜「きゃ!!ちょ…やめてよ里紗」
開発「ぐっ」
里紗「今何か聞こえた?」
春菜「気のせいじゃない!?」
籾岡さんの膝が俺の指の上に乗っている
開発(これはまずい。冷静にならねば)
落ち着いて手を引き抜いた
開発(取り合えず皆が寝静まるまで待つしかあるまい。しかし眠りそうにないな)
未央「所でさあ。春菜」
春菜「ん…」
未央「春菜って好きな人いる訳?」
春菜「何よいきなり!」
未央「だってこーゆー夜の定番でしょ~」
開発(女子はこういう話が好きなのだな)
未央「正直に言いなさい。春菜!!」
里紗「さもないと~」
開発(西連寺さんの好きな奴、一人しかおるまい)
春菜「私…は…」
里紗「どーしたのよー言えないのォ?揉むよ?」
未央「ララちぃみたく結城の事好きとか」
開発(それはそうだ?)
春菜「何言ってんのよ未央!」
ララ「そーなの。春菜」
未央「そうだよね。結城にするなら開発の方がいいよ。開発ってさ周りの男子と比べて大人っぽいんだよね」
里紗「わかる。頭も良いし運動神経抜群。この間の弄光の時なんかカッコ良かったよね」
未央「喧嘩強くて優しいって最高だよね。正に優良物件」
開発(そこまで誉められるとは)
里紗「ただ少し堅物だよね」
未央「女の子苦手なのは痛手かな。春菜だって良いと思うでしょ」
春菜「それは」
ララ「リトはね。宇宙で一番優しくて頼りになる人だよ。私が困ってくれる時必ず助けてくれるの。私はそう信じてる。私にはリト以上の人なんて考えられない…」
開発(ララ…やはり。俺の出番等ある筈もない)
春菜(開発君)
里紗「うひょーララちぃカッコいー!!」
未央「宇宙で一番だってえー!!!」
ララ「でもねえ。この間聡が私に優しくしてくれてその時ドキッてしてリト以外でなった事ないのに」
里紗「まさかの」
未央「三角関係」
開発(まさかそのような)
非常ベル「ジリリリ」
旅館中にけたたましい音が鳴り響いた
未央「非常ベル!?」
里紗「何々どうしたの。火事!?」
皆部屋から出ていってしまった
春菜「開発君」
開発「すまない。西連寺さん。この礼は必ずや。それと君なら必ず射止められる。諦めるな」
俺は自分の部屋に帰っ戻った
ララ(回想)「聡にドキッてして」
開発(ララの頭の片隅に)
俺は嬉しさと困惑の狭間の板挟みに苦しむ事となった
トラブル16 好きな人 完