ララ「やっと私達の番だね!聡」
開発「そうだな」
ララ「うわ~真っ暗だあ」
開発「この一本道を500M進んだ先の神社の境内がゴールと言っていたな」
ララ「肝試しは怖いものだって言ってたけど聡はお化け怖くないの?」
開発「問題ない、それより残念であったな」
ララ「何が?」
開発「肝試しの相手が俺である事だ。ララはリトと行きたかったのであろう」
ララ「確かに残念かなあ」
開発「ララの想い人であるからな」
ララ「けど聡とこれてとても嬉しいよ」
開発「へ?」
ララ「私リトの事が好きだけど聡の事も好きだもん」
開発「それはいせ‥」
男子生徒A「わー」
女子生徒A「キャー」
開発「あれは先に行った生徒か」
生徒達が次々に猛ダッシュってスタート地点に戻ってきた
猿山「ひい」
開発(猿)
猿が猛ダッシュでスタート地点に戻ってきた
開発(確か西連寺さんとペアだった筈)
辺りを見回しても西連寺の姿が見当たらない
開発「ララ。ん?ララどこへ消えた」
ララの姿も
開発(見当たらない)
冷静に考えた
開発(ララは恐らく大丈夫だ。今は西連寺さんを探そう。この先に行けば会える筈だ)
俺は走った
?「グスッ誰か…」
開発「ん?そこか」
春菜「キャッ」
開発「西連寺さん」
春菜「開発…君?」
開発「西連寺さん。良かった無事のようだな」
西連寺さんは目に涙を浮かべていた
開発「えっ」
西連寺さんに抱き付かれた
開発「西連寺さん!!?」
春菜「怖い…ダメなの私…オバケとか…!!」
開発「取敢えず落ち着こう。もう大丈‥」
俺は不意に落ちている枝を踏み鳴らしてしまった
春菜「きゃー!!!!」
西連寺さんは悲鳴をあげ俺の手を引いたまま走り出した。
開発「落ちぐは」
西連寺さんがジグザグに走る度に木にぶつかる俺
オバケ役「ぶああ」
そこへ間が悪くオバケ役のおじさん達が現れた
春菜「いやあああ」
俺を武器にしてオバケ役のおじさん達を凪ぎ払った
数分後
春菜「御免ね。開発君私怖くなっちゃうと訳わかんなくなっちゃって」
開発「大事ない。それにしてもあの猿、女子を置いて一人だけ逃げるとは男の風上にも置けぬ奴」
春菜「…いいの。開発君が来てくれたから…。でも開発君ララさんは?」
開発「いつの間にかいなくなったのでな。今探している所なのだが。何か問題を起こしていなければ」
お化け役の方々「ひいいいい。出たーーーー」
お化け役の方々が猛ダッシュでスタート地点に駆けて行った
開発「これはもしかしなくても」
ララ「聡と春菜だー」
ララは背後に幽霊達を引き連れていた
開発「ララ」
それは偽物だと気配でわかった
開発「それはお前お得意の絡繰か?」
ララ「ホログラムでお化け出したの。リトパパの家でお化けの本見た事あったから。あれ?どうしたの春菜。真っ青だよ」
春菜「ーーーー」
西連寺さんは声にならない悲鳴をあげた
開発「まずい」
その場から逃走するも西連寺さんに掴まれ投げられララの発明品にぶつかる
ララ「あーっでるでるビジョンくんが!!」
ララの発明品から火花が出ていた
開発「このパターンは」
俺は西連寺さんとララを両脇に抱えて走るも発明品は爆発し吹き飛ばされた
ララ「聡凄ーい!よく爆発するのわかったね!」
開発「誉められても嬉しくないこの能天気姫が」
すふと何処からともなく拍手が起こった
校長「ゴールおめでとー!!今年の肝試し大会達成者は君達だけだ」
開発(すまん。リトゴールしてしまった)
トラブル12 運命の肝試し 完