妄想IS 第四話 転校生はセカンド幼なじみその1 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

クラス代表決定戦が終わった翌日から本格的にISの実習が始まった。


千冬「では三人共武装を展開しろ」


僕と一夏。セシリアは其々武装を展開した


両刃片手剣葵を展開した


千冬「遅いぞ織斑。0.5秒で出せるようになれ」


一夏「はい・・・。」


千冬「それに比べてオルコットは流石に代表候補生といったところか」


セシリア「ありが」


千冬「但し、そのポーズはやめろ。真横に銃身を展開して誰を撃つ気だ?」


セシリア「ですがこれは私のイメージをまとめる為に必要な」


千冬「直せ。いいな?」


織斑先生は鋭い目つきでセシリアを睨んだ。


セシリア「はい」


セシリアがしゅんとしてしまった。


千冬「その中でも開発。驚異的な展開速度と合理的な構えだ」


僕は両刃片手剣葵を半身になって構えた

開発「これが最善な構えだと思ったので。しかし自分なりのイメージか僕にはもっとも必要な修正対象ですね」

千冬「これ以上言う事もない」


セシリア「聡さん。有難うございます」


開発「別に何もしてないよ。一夏も最初に見た時より少しスピードが上がっている」

一夏「本当か。聡に教えてもらったお陰だよ」


千冬「次はISの基本から飛行操縦を実演してもらう。開発。織斑。オルコット。その場から急上昇しろ」


開&一&セ「はい!」

僕とセシリアが同時に空へと飛びだした。

一夏「早!!」


セシリア「流石ですわ。聡さん」


開発「いや。まだまだだよ。セシリアの方がコンマ早かった。流石は代表候補生と言った所だね」

千冬「何をのろのろとしている。スペック上の出力では白式の方が上だぞ」


一夏「ええと、急上昇は確か「前方に角錐を展開するイメージ」


セシリア「一夏さん。イメージは所詮イメージですわ。自分にあった方法を模索する方が建設的ですわよ」


一夏「そう言われてもな、大体空を飛ぶ感覚自体がまだあやふやなんだよ。どうやって浮いてるんだ。これ?」


開発「説明すると長くなる。反重力力翼と流動波干渉の話になるけど」

一夏「いや、いい説明はいい」


開発(セシリアが説明に加わってくれて助かる)


箒(インカム)「聡っ!!」


ビクッ


箒(インカム)「いつまでそんな所にいる!早く降りてこい!!」


真(インカム)「篠ノ之さんインカム返して下さい」


僕のプライベートチャンネルの画面いっぱいに箒がかなり激怒している顔が映った

開発(箒)


一夏「それにしても凄いな。こんなに離れてるのに箒の睫毛までくっきり見える」


セシリア「当たり前ですわ!元々ISは宇宙空間の稼働を想定したもの。何万キロも離れた星の光で自分の位置を確認するにはこれ位の距離は軽く見えなくてはなりませんのよ。因みにこの状態でもかなり機能制限がかかっているんでしてよ」


開発(セシリアの説明はわかり易くて助かる。驚きなのは知識面も大いに豊富で非常に一夏に教えるのが楽になり尚且つ僕にとっての勉強にもなる。これが箒の場合だと、基本効果音と自分なりの感覚だけで言うので伝わり辛い、操縦技術はかなりのものだと見るんだけど)


千冬「開発。織斑。オルコット。次は急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ」


開&織&セ「はい!!」

僕が先に動いた

開発「お先に」

セシリア「お供しますわ」


僕とセシリアが同時に急降下して問題無く十センチをクリアした

開発「危ない」


僕はセシリアの身体を引いてその場から回避した

すると一夏が地面に激突をしてグラウンドに巨大なクレーターを作った


千冬「馬鹿者・・・グラウンドに開けてどうする。誰が地上に激突しろといった?」


一夏「すみません」


千冬「自分で開けた穴だ。自分で埋めておくように」


一夏「はい」


開発「はあ」

セシリア「あの。聡さん」


開発「えっ」


僕の背丈上僕の腕をちょうどセシリアさんの胸に押し付けてしまう形になってしまうのだ

開発「御免」

僕はすぐさまセシリアから離れた。

セシリア「その嫌ではなくて寧ろ嬉しいじゃなくて」


僕の背中に悪寒が走った

箒「聡」

僕は呼ばれるのと同時に反射的に後ろに下がった

箒「何をしている」

開発「いや。これは」

箒が出すオーラに僕は自然と後ろに下がっていった

セシリア「先程は助かりましたわ。聡さん」

するとセシリアが僕に抱きついてきた

開発「ちょっセシリア!?」

セシリア「聡さん顔が赤くなっていましてよ」

開発「それはセシリアが抱き付いているからでしょ」

セシリア「聡さんは女性が苦手ですものね」

開発「なんでその情報を」


セシリア「反応を見ればわかる事ですわ」


開発(ぐぬ!!!)


セシリア「聡さん可愛いですわ」


箒「聡から離れろ」


再び悪寒が走った


開発「箒!?」


セシリア「あら篠ノ之さん私は助けて頂いた聡さんにお礼を言っているだけですわ」

箒「だからと言ってそこまでくっつく必要はないだろ。聡の教育に良くない」


セシリア「英吉利ではこれ位は普通ですわ。寧ろ聡さんにはこれ位の方が聡さんの教育の為ですわ」

開発(僕は君達と同年代なのだが)

箒「抑ここは日本だ。ISを装備しているのだから怪我等ある訳ないだろ」


セシリア「私は助けて頂いた事に対してお礼を言っているんですわ。それ位は常識でしてよ」

箒「常識か。お前の様な猫被りに言われたくないな」


セシリア「鬼の皮を被っているよりマシですわ」


開発「(この二人。日増しに仲が悪くなってる)えっと二人共もうその辺に」

箒「誰のせいだと思っている」


開発「えー」


セシリア「聡さんのせいですわ」


開発「えー」


セシリア「そうですわ。抑なんでこの間まで「篠ノ之さん」と呼んでらしたのに下の名前でしかもさん付け無し呼んでいますの?」


箒「セシリアの事はすぐにさん付けを失くしていたのに私の時はさん付けを取るのに時間が掛っているんだ」

僕は箒とセシリアに詰め寄られた

開発(助けてく一夏)

一夏(南無三)

開発(ダメだ。どれだけ考えても僕に思い当たる落ち度が思い浮かばない)

本音「開発くーん!!」


するとのほほんさんが


開発「のほほんさん?」


本音「あのさあ。さっき織斑君にも聞いたんだけど今日夕食の後って何か用事ある?暇?」


開発「特に予定はないよ」

本音「本当~?やったあ!!じゃあ夕食の後ちょっと付き合って」


セ&箒「え?」


夕食後


クラス女子一同「という訳で。開発君クラス代表決定おめでとう~!!」


夕食後指定された場所に行くと勢いよくクラッカーが鳴らされた


後ろには「開発聡クラス代表就任パーティー」と書かれた画用紙が貼られていた。


開発(成程ね)


女子生徒A「対抗戦頑張ってね!」


女子生徒B「試合の時開発君格好よかったよ」


本音「わからない事あれば何でも聞いてね!」


女子生徒C「織斑君もかなり頑張ってたよね。格好良かった」


一夏「俺は全然だったよ」


開発「そんな事ないよ。初めての専用機で刀一本の機体で彼処迄やれれば大したものだよ。正直負けるんじゃないかってヒヤヒヤしてた位だから。また手合せをお願い出来る?」

一夏「勿論だ。もっと強くなりたい」

開発「その気持ちがあるならすぐに強くなるよ」

箒「人気者だな。聡」


開発(なぜか棘を感じるのだが)


薫子「あっいたいた開発く~んに織斑く~ん!」


開発「?」


薫子「話題の新入生のインタビューに来ました!新聞部部長二年の黛薫子「です。はい。これ名刺!宜しくね!」


僕と一夏はそれぞれに名刺を渡してきた。

薫子「ずばりクラス代表になった感想とか聞かせてくれるかな?」


開発「すいません。僕こういう場は苦手なので」

薫子「えー。そこを何とか。コメント頂戴よ~。俺に触ると火傷するぜ!とか!」


開発「口は災いの元」


薫子「へ?」


開発「多くを喋ってしまうと自分の手の内を相手にわからせてしまう。それは自分的に不利になってしまいますので」

薫子「成程、これは良いかもね。勝とうと言う意気込みも感じられるしこれで良いかも。織斑君は初めて専用機持ちになれた事とかここにきてどう思った」


一夏「俺。そう言われても」


薫子「火傷でもいいから」


一夏「自分・・・不器用ですから」


薫子「うわ!前時代的~!まあそこは適当に捏造するから」


開発「今とんでもない事を聞いた気が」

薫子「セシリアちゃんもコメント頂戴~!」


セシリア「私ですか?こういう事はあまり好きではありませんが仕方ないですわね、まずどうして私がクラス代表を辞退したのかというと」


薫子「長くなりそうだからやっぱりいいや。「開発君に惚れたから」とかそんな理由にしとくよ」


セシリア「何を!」


開発「何を馬鹿なコトを・・・」


薫子「え~。そうかな~。」


セシリア「そうですわ!何をもって馬鹿としているのかしら?」


開発(なんでセが怒るの?)

薫子「じゃあ質問はそんな感じで・・・。最後に三人の写真撮らせてよ。注目のスリーショット!二人の間にセシリアちゃんが入って二人と手を繋ぐといいかも!」


すると黛先輩が僕とセシリアの手を強引に繋がせた


セシリア「あっ」


薫子「はーいそれじゃあ。321・・・」


クラスメイト「イェーイ」


皆入ってきてしまったようだ。


セシリア「ちょっと貴方達ねえ!」


女子生徒D「セシリアだけ抜け駆けはないでしょ」


女子生徒E「クラスの思い出になっていいじゃん♪」


セシリア「う・・・ぐ・・・」


薫子「まあこれはこれで良い絵が撮れたよ。有難う。開発君。織斑君」


女子生徒F「先輩。これって焼き増しして貰えるんですか?」


薫子「勿論だよ!」


女子生徒F「えーそれならもっと可愛い服着ておけば良かった!」


女性生徒G「私なんか目瞑っちゃった!」


皆が解散しいった後


開発(疲れた)


自室に戻って口にブロッククッキーを口に加えたままベッドに横になった。


開発(完全な人当たりだね)

思い返した

 開発(僕は最近おかしい。必要以上に喋ってる。表情も変わる、多分話す事が楽しくなってきたからだ。口は災いの元と言い聞かしてきた。けど災い以外にも色んなものがきた。こんな事初めてだ)

そうしているうちに眠りに落ちていった

翌日

女子生徒A「ねえねえ聞いた?この話」

女子生徒B「二組に転校生がくるんだって!さっき職員室で聞いたって人がいたらしいよ」

僕が教室に入ると女子がこんな話をしているのが聞こえた

開発(転校生か。しかしここに転入出来る条件はかなり厳しい、抑試験自体国の推薦がないと出来ないはず。僕も国の推薦で受けられた、そうなると答えは一つ)

セシリア「何でも中国の代表候補生らしいですわ」

開発「セシリア」

セシリア「私の存在を危ぶんでの転入かしら」

開発「相変わらずの自信家だね。セシリアは」

箒「このクラスに転入してくる訳ではないのだろう?騒ぐ程の事でもあるまい」

一夏「聡今来たのか?珍しいな遅くなるなんて」

開発「ちょっと織斑先生に稽古をつけてもらっていたから少し遅れた」

一夏「千冬姉に!?所で聡は転校生の事聞いたか?」

開発「今話していた所だよ。代表候補生実に興味深い」

セシリア「気になるんですの?」

箒「気になるのか?」

開発「そりゃあ気になるよ」

箒「今のお前に気にする余裕はないぞ!来月にはクラス対抗戦があるんだからな!」

セシリア「そうですわ。聡さん!対抗戦に向けてより実践的な訓練をしましょう!相手は専用機持ちの私が務めさせて頂きますわ!」

開発「それは付き合ってもらうよ」

本音「そうそう!開発君には是非勝って貰わないと!優勝賞品は学食デザート半年フリーパス券だからね!それもクラス全員分の!」

女子生徒C「開発君が勝つとクラス皆が幸せだよ~!」

開発(欲に支配されているな)

女子生徒D「まあうちには専用機持ちが二人もいるし楽勝だよ!ね!開発君」

開発「そんな簡単にいくとは思えないけどね」

鈴「その通り。わかってるじゃないアンタ」

後ろから声がしたので振り向くと背丈は僕と同じ位で髪を両サイドでツインテールにしてる女の子が立っていた

開発(見慣れない子だな。成程この女の子が)

鈴「それにその情報古いし。二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単には勝てないから」

開発(やはりか)

一夏「お前」

開発「一夏?」

一夏「お前鈴か?」

鈴「そうよ。中国代表候補生鳳鈴音(ファンリンイン)。久しぶりね。一夏」

波乱の予感がした。

第四話転校生はセカンド幼なじみその1 完