天正10年(1582年)6月13日 我ら羽柴軍は山崎の地淀川流域に布陣した。
我らは信長の三男信孝殿を総大将としてこの戦いに臨む
開発「驚いたな。」
秀吉「なにがだ」
開発「我らに加担するのが高山右近・木村重玆・中川清秀・丹羽長秀・池田恒興。総勢6万もの軍勢が我らに味方するとは」
秀吉「対して明智は2万6千。兵力は圧倒的にワシらが有利」
官兵衛「これから続々増えていくでしょうな」
開発「油断をしているわけではないがここまで兵力に差が出るとは光秀殿に同情せざるをえないな」
秀吉「聡」
開発「わかっている。戦になれば迷わぬ。迷うことなど許されぬ。迷えば死ぬ。ふん!このような様。若武者達には見せられぬな。」
羽柴兵「筒井順慶様がお見えになりました」
秀吉「おお順慶殿。」
順慶「羽柴殿我らこれより羽柴殿にお味方申し上げる」
秀吉「苦汁の決断であったでござろう。順慶殿の御覚悟誠に痛み入る」
開発「筒井順慶大和の大名か。ということはその隣にいる御仁は大和にその人ありと謳われた島左近殿とお見受けして間違いござらんか?」
左近「御名答でございます。そういう貴殿は金ヶ崎の鬼。宇佐山の阿修羅。開発聡殿でございますな」
開発「いかにも。まさか戦場で左近殿と戦を共にできるとは」
左近「こちらこそ開発殿が居ればまさに鬼に金棒。百人力いや千人力と呼ぶのが相応しい」
開発「それはこちらとて同じでござる」
秀吉「これは戦略も立てやすい」
順慶「ところで明智殿と縁戚である細川藤孝・忠興親子が3日に「喪に服す」として剃髪したよしにござる」
秀吉「なるほど様子を見るようじゃな。戦況が良くなれば自然に細川殿はこちらに寝返るでござろう。良き報せ感謝致す」
開発「これも戦の習いか」
左近「惨い時代でござる。まさか縁戚が裏切るなど」
開発「このような時代早う終わらせねばならぬ。その為の戦だ」
ワシは心を鎮める為に瞑想した
秀吉「さてこちらも動くとするか。官兵衛まずはどうする」
官兵衛「まずは天王山を奪取し。そこを本陣とするのが一番でしょう。」
秀吉「わかった。では聡その仕事を」
開発「引き受けよう」
ワシは即答した
開発「俺が天王山を奪取し。若武者共に戦の手本を見せてやる。そうすれば士気は高まりよりこちらの勢いも増すだろう。左近殿。共に参りませぬか。」
左近「おもしろい。引き受けましょう」
秀吉「よし。それじゃあ。戦の開始じゃ」
山崎の合戦に火蓋が切って落とされた
続く