難病を乗り越え奇跡の復活をかました俺はまた来週の支払いに向けて地獄の日々を送っている。
働く…
働く…
だが働けど俺の手元には足りない支払いの肥やししか残らないのだ
今月の支払いは24万。
大病に耐え高熱にうなされながら働き詰めた金も10万に満たない
そんな毎日の中スーパーから帰り道の事だった。
MASA「んんん」
なんか見たことない鳥が佇んでいた
MASA「は………白鳥じゃねえか」
まさかの子白鳥との遭遇である
仲間とはぐれたのか…
それとも社会からあぶれたのか…
俺はただ一頭でポツンと公園にいる白鳥が他人には思えなかった
MASA「こ…こんにちわ〜?」
白鳥「…………」
まぁリアクションの薄いこと
白鳥は身動き一つ取らない。
弱っているのだろうか…
こんな外で?
まさか難病なのだろうか…
あの時を思い出した。
真夏に実家を追い出され団体の事務所とネカフェで生きながらえたあの時の俺…。
そう。
この白鳥はマサノブなのだ。
居ても立っても居られなくなった俺は大急ぎでコンビニに走り水とチョコチップメロンパンとファミチキを購入。
MASA「ハァ…ハァ…」
息を切らす俺が近づいても白鳥は身動きを取らない。
白鳥「……ぅぅ…探さないでください…実質的中…ぅぅぅ…」
MASA「やめろ…!もうやめろよ!今俺が!俺だけが助けてやるから」
俺は手に持っていたチョコチップメロンパンとファミチキを白鳥の前に…
ドン!!!
MASA「全部だ!全部持っていきやがれ!!!」
水はペットボトルのキャップに入れてやった
しかし白鳥は動かない…
俺はチョコチップメロンパンを拾ってちぎってやった。
MASA「う〜ん
生きてるけど相当ヤバいのかなぁ…寝てんのかあ…???」
そういいながら延々とちぎっちゃ投げちぎっちゃ投げしていた。その時だった!!!
???「ハトに餌あげないでください!!!」
なんかいきなり小学生くらいのデブガキ女が大声で俺を攻撃してきたのだ
MASA「ヒッ………あ
」
本能的に感じたよ。
コイツには勝てると
俺は首を斜めにしながら眉間にシワを寄せて言った。
MASA「あ〜〜〜ん」
ガキ「ヒッ」
明らかにビビってやがるwww
しかしガキも引かない!
ガキ「ハ…ハトに!ハトに餌あげないでください!!!ハトに…ううわあぁああ!!!」
急に大騒ぎし始めた
周囲の目がヤバい
流石に俺も早足で去る。
危うく俺が不審者みたいになるところだった
MASA「しっかしあの小さな命は大丈夫だっただろうか…」
家に帰ってからも心配で仕方がない。
鳥にファミチキ差し出すのはちょっとマズかったか…
そんな事を考えながら俺は自分のおかずが無い事に気がつく。
これが僕の平日です