出稼ぎ1日目
鈍行で新宿から2時間…
俺は真夏のリゾートにたどり着いた。
ルンルンと音楽を聴きならセミのうるさい炎天下をゆっくり…
そして堂々たる足取りで進んでいく。
その姿は雄々しく。
とても6時間遅刻した者とは思えぬ益荒男ぶりであった。
MASA「ふぃ〜あちぃ〜〜〜
」
いい匂いをさせるために購入したギャッツビーで顔をふきながらバスに乗り込み20分。
俺はついに大型温泉旅館に到着した
MASA「あ…あのぉ…その今日からバイトの…へへ…あの諸事情で遅れて…しまった…
吉田です…ははは…。」
フロント嬢「あ…ハイ。少々お待ちください…。。」
メガネの地味娘だった
会話をしなくてもわかる。
アレは現地の子で…そして…
ウブである
受付娘の好感度が3上がった!
管理職ホモ接合体バトル!!!
ウブ娘が何やら電話をするとスタスタと1人の男。
白髪混じりで笑顔がギラギラした子綺麗な中年男性が歩いてきた。
流石に歩き方、立ち姿は綺麗なもので…
俺の背筋も自然にピンと伸びた。
ホテル管理職のジェントルマン。
元大手外資のエリート。
美しい対峙であった。
なお俺はねずみ色のハーフパンツである
MASA「ああっ!すみませぇん!急な事故で!」
管理職「あー!なんか火事だったんですってご自宅とか大丈夫だったの?」
MASA「(あ?何いきなりタメ口きいてんだコラァ?
)」
俺はフロントの奥へと案内される。
当然入った事などないわけだがフロントの奥って結構広々で表のイメージよりゴチャゴチャっとしていて人がくつろいでいた。
スタッフ「お疲れ様です!」
急に立つスタッフ。
管理職「おう。」
どうやら結構偉いヤツみたいだな
そして奥の椅子に腰掛けるとマニュアルを渡され…
管理職「まぁ…大変でしたね。でもね。私たちは接客業。お客様第一の仕事です。どんな理由があれ時間やルールを守らなければならない。
それは頭に入れてください。」
MASA「ハイ」
オイ新卒じゃねぇんだぞバカにしてんのか
と思いながらもグッと堪えてやった。
その後マニュアルを説明されて色々と指導された。
お客様とすれ違う時…
清掃のやり方。
館内の案内。
MASA「……」
管理職「ここまで大丈夫?」
MASA「ハイ…(眠いぃぃぃ〜〜〜)」
とにかく眠かった。
1対1なのにぜーんぜん聞いてない
とりあえず理解したことは
管理職「ちょっと今日研修してないので、明日これ全部読んでおいて!」
管理職「研修してないとお客様の前には立たないので…とりあえず裏方の清掃と運搬系に入ってもらいます!」
その二つだけだった
寝る場所ここなんですか?
そうして次に「じゃ食事場所に行こうか」と案内される俺。
夢のホテル泊
ホテルディナーである
と思ったのだが……
俺は宿を出てトボトボと歩かされ…
鬱蒼とした林の中に立つ小屋に案内された。
MASA「ええっ!寝る場所ホ…ホテル内じゃないんですか」
管理職「ハハッwそれは無い無い!w」
宿を背にして汚い小屋…
中に入るとすでに同僚たちが集まっていた
そのうちの1人………
1人の女性が凄いんだわ
マジでモデルみたいな女がいるのです
アナウンサーだよアナウンサー
すんげー縦に長くて目は大きいし姿勢はいいし…
胸はボインで腰はキュッで尻からはうんkが出そうな…
そんな最高級グレードJDみてぇなのがいるんです
いや〜
久々に女見て心の奥からボッキしました
なんだろ……心が……
本能がボッキするんですよぉ
同僚のメンバーは9人。
男6女3
男のうち3人はどうやら友達同士で来ている感じ。
あとはまだまだよそよそしく…
そしてやっぱり
どう見ても俺だけオッサンだった
マサノブお兄さんのラブロマンスワーク
夕食はカチカチの鮭。
名付けるなら『人をバカにした定食』である
まぁマズイ
そして…部屋に案内された。
俺が過ごす部屋…
俺がモデルJDを連れ込む部屋である
まぁ…予想はしていたが独房だった
黄色いエアコンにハゲたフローリング。
変な色のカーテンにベッドが一つ。
まぁうちのシェアハウスと変わらんが…このくらいなら今後家賃払わずに寮生活というのもいいかもしれないな。
仕事は結局1日8時間で週に2日休みらしい。
リゾートバイターはそれぞれ勤務時間も仕事も違う。
俺は当面11時〜20時の勤務を割り振られた。
ルームメイクの人が出したゴミを運び…
館内のゴミ袋を変え…
あとゴミを…
それからゴミを………
というゴミおじさんを命じられた
なんか帰りたくなってきたなぁ…