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日雇いに行けなかった。
マジで歩行困難により働けません。
さっすがにコレ医者行かないとヤバいっすねぇ
でも働かないと医者代ないっすねぇ
でも腰痛くて働けないっすねぇ
満身創痍かよ
本当に俺…
マサノブの人生が洒落にならないことになってきてしまっている。
そんな中で事件は起きた。
実話
もはや腰痛で横になるしかない俺。
トイレにも行けず自室でお漏らし。
コンビニにも行けず飯も食えていない。
体をボロ雑巾のように酷使し稼いだ金は滞納している支払いに消え…
2000円しか残っていなかった。
そんな絶望の中…
俺は必死に廊下に出ていた…
MASA「コ…コンビニへ……」
壁に手をつき、
中腰で冷や汗にまみれて…
必死に生きようとしていたのだ
だが努力虚しく…
俺はその場で力尽きて動けなかった
その時だった。
1人の男が俺に声をかけてきた。
???「アレ!吉田さん!どうしたんですかぁ!」
人脈君である
大学四年生になった彼。
行動力に満ち溢れていて明るく。
そして女との交流も多い。
「人脈作りで!」
「人脈作りを!」
意識高い系キモ野郎。
なんかイベントに呼ばれてガッツリマルチ臭いハンドクリーム買わされたのはいい思い出である
だが今の俺にとっては救世主だ
人脈君「ど…どうしたんですかぁ!!?」
MASA「う…ぅ…腰を痛めてしまって…コンビニに行こうと思ったんだけどぉ…」
人脈君「ええええ!!?無理しないでくださいよぉ!!!僕今からセブン行くところなんで!なんか買ってきますヨォ!」
MASA「ええええ?イイのかい」
神が降臨した
飢えに飢えた俺に人脈君に頭を下げた…
深々と
MASA「コレ!悪いね悪いね
お釣りあげるからッ!なんか食べるものと飲み物を
」
俺は全財産の半分。
1000円を人脈君に託した
人脈君は俺が憧れるような軽い足取りで傘をさして出掛けて行った
MASA「はぁ〜助かったァァァ
」
部屋でベットに寝転がり…
その時を待った
1000円を渡したのだ
濃厚な弁当か
ジューシーなカツ丼か
期待に胸が膨らみまくりやがる
そして!
コンコン
人脈君「吉田さん!買ってきましたぁ」
MASA「キタァァァァァァァアァァア」
ガリガリくんと缶コーヒーだよ
信じられる???
頭おかし過ぎません?
釣り銭普通に持って行ってんだけど。
大変シェアハウスのマルチ勧誘クソ野郎。
ここまで頭おかしい人間いる?
これガチだからね?
頭ヤバくないコイツ?