早朝7時半
大都会東京。
大阪から大きな荷物を抱えた若者が、
夢を片手に降り立った。
男の名は四万十川ジェームズ。
スマホの電池すら切れSuicaすら使えず…
切符を片手に朝の山手線でもみくちゃになっていた。
MASA「す…すみません!ホンマすみません!![]()
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なんや〜この街〜。エラい人でんがな!!!」
関西からきたMASAにとって朝の山手線は驚きの光景だった![]()
しかも荷物の全てがパンパンに詰まって
今にも破裂しそうな特大バックを抱えている![]()
我ながらスッゲー邪魔だった。
たった数駅で心が折れそうになる。
MASA「俺…この街でやっていけるのかなぁ
」
そうして乗り換え朝8時。
俺は小さな小さな…
シェアハウスに到着した。
見覚えのある場所だった。
見覚えのある部屋だった。
荷物のない部屋に入り…
大きなカバンをひっくり返して服などを収納した。
シャワーを浴びると同じシェアハウスの人脈くんに会った。
人脈「あ。吉田さん!おはようございます!」
MASA「あ。ハハ。おはようございます。」
MASAのこの数日間の激闘を知らない模様。なんの気もない挨拶だ。
俺は暖かい白湯を入れて今…
布団に仰向けに入った。
自室だった![]()
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MASA「う…うう………」
何故か涙が出る。
自室の安堵感
折れた自分への情けなさ
自分に合う街など無いのではという不安
そして大阪で10万使って残り7万しかない事実
色々な意味を含んだ一粒の涙である![]()
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流石に寝落ちしてしまった。
大阪編は俺の肝臓と精神にダメージを与えすぎたようだ…。
今日は少し休みます。
久々に酒以外の飲み物を飲んで、
部屋でアニメを観て眠り身体を休めます。
明日から…
明日から本気を出す。
四万十川ジェームズ
新章〜東京編〜
開幕