深夜の東京駅バス乗り場…
1人の男が立っていた。
ジーパンにパーカー姿の男。
大きなカバンにはスーツと革靴。
そして黒ダウンや下着。
全てが詰まっていた。
マサノブである。
流石に食器や消耗品こそ置いてきたが
元から少ない部屋の荷物は全てカバンにムリヤリ詰めた。
手荷物は団体から持ってきたままの布袋。
中には財布とスマホしか入っていない。
深夜の八重洲の光。
東京の煌びやかな光が俺を送り出すように眺めている。
最後の東京メシは東京駅地下のラーメンにした
45分くらい並んだが…
たまらん美味さだった
そうして俺は待合室でウマ娘をして待ち…
お茶片手にバス乗り場へと向かう。
4列シートの大型バス。
席は窓際だった。
何かに寄りかからないと眠れない俺としてはポイントが高い
MASA「ふぃ〜ッ。」
大荷物を預けて布袋1枚。
ドカッと席に腰掛ける。
ガコンと席を倒したら
後ろから舌打ちが聞こえた…
ヤンキーがいるのだ…
続々と乗ってくる乗客達。
サラリーマン?
学生?
そして女も…
女もいるぞおぉぉぉぉ
女と1夜を共にするのだ
このままバスが異世界転生したら…
サバイバルに陥ったら…
MASA「エヘッ…フ…プググククククw」
ちょっと妄想してしまうwww
さーてバス旅一番の勝負所だ。
隣の席は男か。それとも…
ゴクリ…
もし隣ならどうなるか…
勿論他人だ。会話など無い。
スマホを無言でイジる。
たが………
少し…だけ女のスマホがこっちを向いている
スマホ「どこまでですか?」
MASA「(へ!!!?)」
こうなるに違いねぇぇぇ
そんな期待を胸に席で待つ
そして…ついに来た…
今夜のパートナーである!
ズモモモモモモ
デブ「あ!フゥーッ!フゥーッ!隣ッ!失礼ッ!しますッ!フゥーッ!フゥーッ!」
MASA「…」
デブ「失礼ッ!!!」
ドスンッ
プニュッ
肩と肩が触れ合う。
狭い席と席。
デブとデブが激セマシートで肩を寄せる
マジで狭い…
あぁぁぁあああああぁぁあぁあ
このまま朝まで過ごさなきゃならんのだ
大阪編が始まった。