団体事務所にて

 

 

震える…

 

 

 

強気で行くと決めたのに…

 

 

 

事務長「じゃあ…いいかい?」

 

MASA「………ハイ。」

 

 

 

 

正直俺は怖かった。

 

 

この職場にもう少ししがみ付いていようと思ったのだ。

 

 

 

だって楽なんだもん真顔

 

 

 

確かに俺は働かなさ過ぎているが…

残業代出ない代わりに遅刻は不問。

昼間なんかネットサーフィンして…

当時上司であった団塊なんか昼来てタバコ吸いながら本読んで…

そんで夕方飲みに出かけるだけみたいな生活をしていた。

 

 

 

まあ最近は確かにちょっとキッチリしつつあったが、

それでも大手外資を知る俺だもの。

 

 

1/10の仕事量で1/3の給料をもらえるこの仕事は明らかに美味い。

 

しかもなんだかんだボナは1.5カ月くらい出るし…。

 

土日曜勤務がある代わりに有給とかいう概念もなく、

何かあれば休み放題。

 

 

良くも悪くもガバガバな所がマサノブ向きなのだ。

 

 

 

 

片手間でこの仕事をしつつ、

時間と種戦を有効活用して競馬で成り上がる…。

 

 

 

そんな俺の理想を追い求めるに相応しい職場なのだ。

 

 

 

 

席に着く事務長副会長

 

 

 

運命の話し合いが…始まった。

 

 

 

  ​激烈バトル!退職をかけて!

 

席に着く3人。

 

 

無言のまま事務長と副会長は目を合わせた。

 

 

事務長「え?えあ?わっ私から?」

副会長「お…うん。」

 

初めての事だろう。

明らかに慣れていない様子でドギマギしている。

 

 

そう。所詮コイツらは極小団体の小物。

人事でもなんでも無い。

大手の波で生きてきた俺より…

遥かに格下のショッボいおじちゃんなのだニヤニヤ笑

 

 

MASA「さあ。いいですよはじめましょう。」ニヤリ。

 

 

取ったニヤニヤ笑

完全に主導権を取ったのだニヒヒwww

 

 

副会長「あ…ああ。ゴホン。」

 

副会長「とりあえず今回の経過、そして君の体調の事も含めて改めて会長とも話をして…

その処遇について協議しました。」

 

副会長「今回の件…まぁ厳し言い方すると処分だよね。

これについて3つの観点でお話しをします。」

 

MASA「ゴクリ………」

 

 

 

いよいよである…

 

 

  1つ目

 

副会長「ええ…と…まず1つ目だけどね?

正直会長は…いや会長もかなりご立腹でした。」

MASA「…(「も」…?)」

 

 

副会長「とは言え我々も君から事情を聴いたし…

会長はもうカーッとなっちゃって解雇だなんだって言っていたけども…

でもいきなり解雇減給は一般的に言っても重いかということで説得しました。」

MASA「…す…すみません。」

 

 

なんだかんだ事務長らが力を貸してくれたようだ…。

 

本当にグズな奴らだが人はいい笑い泣き

 

 

副会長「そこで…結果として今回は…」

事務長「(コクコク)」

MASA「(ンヒイイイイ!!!!滝汗滝汗滝汗

 

 

心臓が止まりそうなドギドギ感チーン汗

 

 

 

副会長「懲戒処分としてけん責を言い渡すことになります。」

MASA「………え?真顔

 

 

 

いやいやいや今の話しの流れで懲戒とかあんのかよ…

っていうかけん責ってなんだっけ?

大学生の時ちょっと習った気がするが…

なんだよ…

 

なんなんだよ!!!

ああ!!!?

 

徹底抗戦かあ!?ムキームカムカムカムカムカムカ

 

も~我慢ならん!ムカムカ

 

やったらあああああああああああ!!!ムカムカムカムカムカムカ

 

 

拳を握りしめ立ち上がろうとしたその時だった。

 

 

副会長「ま。ということで実態としては処罰みたいなものは無いんだけど」

 

MASA「………ほ酔っ払い

 

 

危ない所だった…命拾いしたなコイツら…真顔

 

 

事務長「ただね?」

 

急に切り出した事務長。

 

事務長「けん責ということで反省文的なものは提出してもらいます。」

MASA「…(えええ………)」

 

事務長「それと今回はけん責で済ませたけど、当然繰り返すようであれば減給・解雇となっていくので、

そこは大いに反省して、心を入れ替えてやってもらわないといけないし、

私達〇〇の職員は会員さんに対して誠実に向きあわ…

~~うるせえから以下略~~~

 

 

 

  2つ目

 

 

 

副会長「ま。そういうこった。でな?

まず一つ目の処分については納得した?」

 

MASA「…ハイ。」

 

副会長「っていうか反省した?」

 

MASA「………ハイ。(ハアああああ!!!?ムキームカムカんだそのクソみたいな生意気な態度テメエェェ!!!?ムカムカムカムカムカムカ)」

 

 

 

副会長「うん。ただ君の事情というか…体調の面もあるので…

今無理をしてもらって同じことになったら次は助けられない。

また今の状態で無理をしても正直俺達にも…会員さんにも迷惑がかかるし、

何より君自信がもっと重い処罰を受ける可能性があるんだよね?」

 

MASA「……は…はあ…。」

 

副会長「それでな?

今はムリせずに休職するっていう選択肢もあるんじゃないか?」

 

 

副会長は俺にパンフレットを渡してきた。

 

副会長「中途半端にせずにお医者さんで診断書書いてもらって、

傷病手当貰いながら治療に専念するのもいいんじゃないか?」

 

MASA「ええええええええええええ………真顔

 

 

一瞬「もしかしてお国に食わせてもらいながら鬱のフリしてパチンコ三昧寿司ざんまいかああああ!」

とか思ったが説明を聞くに給料の6割程度しかもらえなくなるらしい…。

 

 

 

いや今ですらミジンコの小便みたいな金額しかもらってねえのにコレの6割って支払いできねえわ。

うん…でもいや待てよ?コレで遊びながら日雇いでなんとか…

うううんんんん!!!!!!!!?

 

でも俺…超健康優良男児だし診断書とかもらえんのか真顔

 

コ…これはどうしたら…滝汗滝汗滝汗

 

 

 

 

 

MASA「…え……えーっと。ちょっと考えさせてください…。」

 

 

 

  3つ目

 

事務長「じゃあ最後の一つは私から。」

 

事務長「こんなタイミングで言うのもなんなんだけど…

今年の年末ボーナスの話しです。」

 

MASA「ガタッ!?笑い泣き笑

 

事務長「12月16日の金曜日に、皆さんに…」

MASA「(…ドキドキドキドキ滝汗滝汗滝汗)」

 

 

事務長「1.8ヶ月のボーナスをお支払いしようと思います。」

MASA「(ふぉおおおおおお!!!ピッツァメンピッツァメン!ピッツァメン!!!)」

 

 

きたああああああああああ!!!!wwwwww

ついにビッグボナきたあああああああああああwwwwwww

しかも過去最高額じゃねえかwwwwwww

 

ウヒョッ!ニヒヒラブラブ

 

 

事務長「ですが…。」

 

ウヒョッ!ニヒヒ

ウヒョッ!!ニヒヒ音譜

え?チーンチーンチーン

 

 

事務長「申し訳ないけれど吉田君については今回のボーナスから、

15%をカットさせていただこうと思います。」

 

MASA「……は?」

 

いやいやいやいや…

まあ…全カットとか言われなくて良かったが…

いや…でも…

 

事務長「処分としては既にけん責を申し渡しているのだけれど、

ボーナスについてはノーワークノーペイの考え方で、

仕事をしていなかった分の欠勤を相殺ということで…」

MASA「……いやちょ!ちょっと待ってくださいよ!!!」

 

 

思わず声を荒げてしまった。

俺の脳がフル回転する!!!

 

1.8ヶ月だぞ!!?

 

つまり俺の手取り18.5万くらいだから35万くらいの支給額で…

そこから15%ってことは…

 

 

5万だぞ!!!?

 

 

5万マイナス!!!?

 

 

ちょっと待てアホか!!!?

 

 

MASA「ちょっとけ…計算根拠がわからないですよ!!!」

 

5万だぞ!?何ができる?そっくりそのまま有馬の資金…

久々にフルコースnightも可能だろ!!!

 

さすがに譲ることができなかった。

 

 

事務長「あのね?今回みんな一生懸命仕事をしてボーナスを支給するんだよ?

事情は分かったけど、その期間仕事をしていなかった君の欠勤控除はあるでしょう!

コレは悪いけどやらないと!

会長や他の職員にも説明できないよ!!!」

 

MASA「いいえ!ちょっと待ってください!金額を考えましょうよ!

 

副会長「あのさあ!!!」

 

割とガチな怒鳴り声だった。

 

副会長「俺らとしてはね?かなり…正直言ってかなり会長説得して、

ようやく落としどころ探して!ギリギリ譲歩してもらえるラインで出したんだよ!?」

 

 

 

ああ。それは感謝する…

 

だが…

 

 

5万だぞ5万!!!ムキー!!!

そう簡単に譲れっかよおおお!!!!

 

 

MASA「…ゴホン。ああ。コレは失礼。

ただね?今回私は体調を崩していたとはいえ…

皆様にご迷惑を確かにかけました。

 

ですが今回私の処罰は反省文ということで決着したのではないですか?

日本には一事不再理の原則というものがありまして、けん責+ボーナスカットというのはルール的にいかがなものかと…」

 

 

二人「………」

 

 

ホラあああニヤニヤ笑笑笑

 

 

事務長→短大卒

副会長→高卒

MASA→院卒☆

 

 

ホラああああwwwwww

法律専門じゃねえけど?格がちげええのよ格がさああああ!!!wwww

 

 

 

事務長「だから!今回その部分は働いてない部分の相殺でしょ!?

じゃあ吉田君遅刻とか業務中に関係ないことしてた部分のお給料返金する?

それでもいいよ!!?」

 

MASA「……えええ。いや……えええチーン。」

 

 

 

 

日本語が通じねえでやがるこのエテ公共…真顔

 

 

 

 

  そんなこんなで…

 

もめにもめた解雇未遂…

全てを失うサボりバレ………

 

 

それは以下のような形で決着した。

 

 

 

①反省文提出

②今後繰り返したら多分クビ

③ボーナス15%カット

 

なんか腑に落ちねえ………真顔

 

 

 

そして職場内での立場と人間関係は完全崩壊しましたチーン

 

 

あと休職しろって言われてる件をどうすっかだなあ~~~。。。。。。

 

 

 

 

 

そんな事を考えながら俺は今反省文を作っている。

 




さっさと退職します真顔