人生でここまで当たらない事はありません。
本当に私の嫌うところ嫌うところばかりが来る流れ。
予想にも時間をかけ…
動画に至っては長い時間をかけ作成したものの、
惨憺たる結果にYouTubeのヤツらにも尊敬されない有様…。
そして疲弊した身体で日雇いでボコボコにされ…
明日からは解雇スレスレの団体事務所で審判を待つのだ。
コートも着れず、
酒も飲めずに…
パチ・競馬。
人生最大の負け波と合わせて本業のトラブル。
さらには多重債務の限界値。
そして今日も負け。
普通の人ならもう飛んでいる状況だろう。
俺は駅前のサイゼでミラノ風ドリアをチビチビと食う。
その美味さに涙ぐみながら…
MASA「ああ…うめえ…もっと…食いてえ…」
そう思って器に残ったソースをペロペロ舐め回す俺に子供の声が聞こえた。
ガキ「ママー!もう食べれないー!」
MASA「」
子供のいたテーブルにはスパゲッティやらチキンやら…
俺には手の出ない豪華な料理が食べかけられていた…。
もう食べられない…か。最後に言ったのはいつだろう…。
MASA「こんな時に優しくしてくれる彼女でもいれば…」
サイゼを後にして涙ぐむ俺。
街はクリスマスムード…
なんて事は荒川区にはないが、
シェアハウスのBボーイがバイトしているセブンは綺麗に装飾されていた。
はぁ…今年のクリスマスも1人…か…。
そんな事を思っていた時だった。
ガー
コンビニの自動ドアが開き…
中から小学生くらいのアベックが手を繋いで出てきた。
ガキ「キャハハハハハハハ」
MASA「」
女と外で手を繋いだ事なんて…
そういえば無いかもしれない。
つまらない人生でした。
明日からの事を考えると…
もう私はここまでのようです。
コレで私はおしまいです。
さようなら。
…
〜次回 四万十川ジェームズ 第1178話〜
THE PHOENIX