先程金のネックレスを…
すっかり存在すら忘れていた。
爺ちゃんから受け継いだK18を…。
売ることができました![]()
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年4回の楽天スーパーSALE開催!9月4日~11日まで!
奇跡…
神…
涙の大復活ッッッ!
マジでトンデモない金額だよおぉぉ![]()
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いざ……
緊張した足取りで東京駅へ。
一週間ロクな食事もしていない朝はふらつき、
不安とストレスで睡眠障害になっている目はうつろ。
本当に人生一番ヤバい状況の中で、
俺は店舗に電話をしていた。
今から行きます!お待ちしております!
それだけの会話だが爽やかさを感じる相手だった。
そして店舗へ………
めちゃくちゃ緊張しました![]()
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人生かかってるからというのは勿論、
この今までにない経験に手汗が止まらねぇ!![]()
物の販売をしたことは過去に何度もある。
チケットショップ、ゲーム屋、古本など…。
俺は経験豊富なワケなのなが………。
そのどれとも違ったのだ![]()
貸し会議室や学習塾のような雰囲気の中、
中から細身の爽やかイケメンが出てきやがった![]()
そして俺が過去に通ってきてような
「買取カウンター」みたいなものはなく。
個室に案内されたのだ![]()
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なんだこの古物商のような…
VIPのような扱いは!!!!!![]()
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その後の会話で俺は一つのスキルを発動することになる。
商人「本日はありがとうございます。今回は売却の相談ということで。」
MASA「ええ…。こ…コレです。」
差し出された黒いケースの上にブツを置く。
商人「まずは品物を確認させていただきます。一度機会を通して18金であるかどうかをチェックいたしますので…」
そう言い残して商人は席を立つ。
MASA「フィーーーーー!!!
はぁ!はぁ!!!!」
息が詰まるッッッ!!!
なんだこの空間は!!!![]()
そして緊張と手汗がヤベェ!!!![]()
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もう想像してしまってるんだよ!!!!!
商人が暗い顔をして「残念ながらこちらは…」と言うオチが!!!![]()
俺は足をバタバタと揺すりながら手汗を拭う。
そして3分くらいが経過したか…
コンコン![]()
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ノックが響いた。
入ってこいよ。お前の店だろう。
丁寧なやつだ…。
そして再度席に着く商人。
無音の個室。
この第一声。
第一声で俺の生死が決まる…。
商人「お待たせいたしました。こちら18金という確認が取れました。」
MASA「(ピッツァメン!!!!!!![]()
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)……そうですか!」
視界が開けた。
もやがかかって何も考えられなかった頭の…
雲が……本当に晴れた瞬間だった![]()
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negotiation
さて問題はここから。
ここからであった。
MASA「(いくらだ…いくらになるんだ!!!こい!来い!!!!!)」
最低でも五万を超えないと終わる。
そして奇跡的にものすごい金額になることも…![]()
散々昨日聞いたが
こんなもん知識も何もない。
ただゲーム屋のように買取価格が出ると思ったが………
商人からの一言は意外なものだった。
商人「吉田様の方でイメージされている金額とかってありますか?」
MASA「……?
イメージって言われ………!!????」
言いかけて気づいた。
コレは交渉であると
そうなのだ![]()
コイツは…この爽やかな男は俺を救う救世主ではない!
コイツの目的はこのお宝を…安く買い叩くことなのだ!!!![]()
商人との交渉。駆け引き。
策士MASANOBUの勝負なのだ!!!
MASA「ふぅ〜〜〜」
深く呼吸をした。
いいぜ?来いよ?
ご存知の通り、俺はその口先と対応力で大手会社の内定を勝ち取った猛者である。
この俺とビジネスの話?
こんな小国の古物商ごときが?
笑わせるw
MASAさんの表情が…変わった。
バチバチバトルッッッ!
お互いに笑顔。
丁寧な口調。
爽やかな会話であるのだが…
内心の探り合い。マウントの取り合いが始まった!!!
MASA「フフッ。イメージ…ね。」
商人「ハイ。具体的にはいくら〜とかありますか?」
MASA「う〜ん。むしろさあ。相場を知りたいと思って話を聞いてるんだよねえ。
色々なところに!
」
商人「………なるほど。」
相手の策を一瞬で見抜いた![]()
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「いくらをイメージ」この一言で探りを入れてきたのだ!
素人「わからないよぉ〜」
素人「最低でも50,000円は必要で…」
そう言った瞬間に相手は完全にマウントを取る。
だが俺は「色々な所に聞いている」この一言で完全に主導権を握ったのだ!!!![]()
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その後色々引き出しやりとりをし…
①ネックレスとしての買取りは困難
②金としての価値×グラムという考え方
③ただしリサイクルの金なので価格は落ちる
④他者との比較は手数料など
様々な情報を引き出し……
最終的に………
15万1000円で売れた![]()
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商人「1000円は私たちからのキャンペーンです![]()
またお願いします
」
俺たちは互いの健闘を讃え合うように頭を下げた。
祖父との思い出。
真っ直ぐに家賃を振り込んだ…
その上で金がまだたんまり残っていやがる![]()
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マジで食事すらも取れていなかったここ数日。
俺は松屋で特盛をかきこみビールを飲んだ![]()
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でもさ…
正直に言うと良い気分ではなかった。
開放感はあったけど…。
爺ちゃんとの思い出をカネに変えたのだから…。
爺ちゃんは俺が子供の時からこの世にいないが、
それでも小さな頃の記憶がある。
厳しい昭和ガンコジジイだったが、
5歳くらいまで膝に乗せてくれた思い出を俺は何故か忘れていなかった。
その爺ちゃんが残してくれたモノが…
俺を助けてくれたけど…
それは砕かれ溶かされ金品に変えられるのだろう。
俺は天を仰いで手を合わせた。
そして決心した。
この金だけは大事にしないといけない。
この金を。
爺ちゃんの残してくれたものを。
俺の人生を変えるキッカケにしなくてはならない。
それだけが全てを捨てた俺の最後の誓いだ![]()
そして…………
そしてッッッ!!!!!!
俺は今パチ屋にいるッ!!!!!!
あああああああああああああああ
ああああああああああああああああぁぁあぁ!!!!!!!!!!!!!!!![]()
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