昨夜…なんとか生きて宿に到着しました
最後はスマホの充電が切れて…
真っ暗な闇の中。
ここを歩いていたのです
車はポツポツ通るものの、
歩いている人間なんて俺以外一人も…本当に一人もいませんでした
何が出てもおかしくない。
山賊…猛獣…そしてナニカ………
人生で初めて失禁というものを経験しました
ずっと小便我慢してたのもあるけど…
漆黒の闇の中…
本当に視界ゼロで手探りで山道を進む…
ガサガサと不吉な音を立てる森…
聞いたことが何かのうめき声…
そして異常に多い奇怪な虫…
MASA「う……ッッッ!!!
うわあぁぁぁあぁぁぁあああああああああ!!!!」
もう耐えることができなかった
叫びながら走り出す俺
だが…暗すぎて走る方向すらも見えないのだ!!!
終わらない地獄。
恐怖の連鎖。
その時だった
ガンッ!
俺は何かにつまずいた。
MASA「ウワッ!!?…ハァ……ハァ…!!!」
過呼吸になっている俺はその足元の物体を触る…
なんだ…何につまずいたのだ…
恐る恐る下を確認すると…
小さな丸い石だった
MASA「ウウウウアアアアアアアアアァァァァアァア!!!!!!!!!!!」
恐怖なんて言葉では言い表せない。
息ができなかった。
そして…
ピチャッ
それが人生初の失禁だった。
MASA「ウヒッ!?ハァーーーー!?ハァハハハハハハァ!!!!」
慌てて半ズボンを下ろし
道の前だか後ろだから横だかわからない…
真っ暗な中でジャバジャバと止めどない小便をぶちまけた。
それがまた止まらないのだ
完全な無防備。
ケツ丸出し状態…。
今襲われたら…
そんな恐怖心と小便が止まらない!!!
そしてその時だった…
俺の首に…。。。
サワッ…
バタバタバタバタバタバタ!!!!!
状況が飲み込めなかった
もう本当に頭真っ白で、
思い出すだけで鳥肌が立つ
多分大量の羽虫が俺の首に群がったのだ
そして恐怖心の臨界点を超えた俺はもうなりふり構わず
小便も気にせずに走り出した
もう靴も半ズボンもビッチャビチャになりながら…
走って叫んで山奥15分
ようやく………
ようやく光が見えた
MASA「ヒューッ!ヒューッ!!!ハァハァ…」
息を切らし、
精神崩壊し、
ようやく辿り着いたのだ
ようやく到着した宿は薄暗く…
オーナー「今日はねぇ。なんだかお客さんがすごーく少ないんですよ。」
不気味に言い残し案内された先…
部屋はまるで独房のようだった。
俺はコンビニで買ったビールを置くが冷蔵庫すらなかった。
旅ブログは別に書きますが…
とにかく生き延びました…。
恐怖の夜を…
生き延びました