泣きながら、でも強がって

●●くんが、私の事嫌いになる事はない、って
そう言ってくれたから
そのための話し合いかと思ったのに…
気持ちがないって…
●●くんに気持ちがないんじゃ、
私がなに話したってムダじゃん。
無意味。
…ウソつき。



精一杯の皮肉を言った。


それでも別れ際
あまりにも夕焼けがキレイだったから
自分に嘘つけなかった。

それでも、●●くんが好き。
勝手に待ってるから。


言いながら涙が流れた。
彼はその涙を拭ってくれた。




私は泣きながら、
ただただ彼を思った。


そしたら、考えれば考えるほど
納得できなかった。


待っててとは言えない。
気持ちがない。


そう彼は言ったけど
キライ、とも
別れたい、とも
私が聞いても言わなかった。

普段はキチンと目を見て話す彼が
一度も目を合わせなかった

普段の彼なら
こんなめちゃくちゃなコトしない
この別れがどういうコトなのか
キチンと話してくれるはず

最後に触れられた手に
愛情が、気持ちがないなんて…思えない


他人が聞いたら
ただの別れたくない彼女の一方的な思い込みかもしれない

けど、あれは私の知ってる彼じゃない



悔しかった。
別れの本当の理由も話せないくらい
私は弱いと思われてると思ったから。
この一年、
無駄に過ごしてたわけじゃない。
私だって、彼の嘘くらい見抜ける。
そんなに弱くない。


そう思ったら
いてもたってもいられなかった。

彼の勝手にここ2週間振り回されたんだから
今度は私が振り回してやる!


色んな不安と決心と一緒に
8月9日、彼に会いに行く事にした。
もちろんアポなし。
彼の仕事が終わるのは夜中の3時。

そんなの、関係なかった。

どんな結果になっても
彼の本音をどうしても聞きたかった。





iPhoneからの投稿


距離を置こうと言われた彼から
8月8日に会って話し合おうと言われた。


正直な胸中は、
『早くね!?(゜◇゜;?!』


こんな早くに連絡があるなんて思ってなかったから
ビックリした…

だけど会いたかったから
会うコトにした。


彼は
『その時は、お前の本音をちゃんと面と向かって話して欲しいです。
俺も今頭冷やして、沢山の事考えたし、思ったし、だからもちろん俺もそうするし。』
とメールで言ってきた。

わかった。

と返信したけど、
実際まだ、ただただショックで
何を考えていいかよくわからなかった。

考えられないまま、当日になった。
だから、
素直に自分の気持ちをもう一度話そうと思った。


当日、海が見える公園で会った。
彼が私の地元にきてくれるのは
コレで5回目。

彼は髪を切ってた。


石段の上に座ると
お互い、どう話せばいいかわからなくて
しばらく黙って海を見ていた。

*ここから会話です。
私:今日会うってなってね、沢山の考えようとしたんだけど、考えられなかった。

彼:俺は色々考えたよ。

私:私はね、この状況がただショックで何も考えられなかった。●●くんは、なにをかんがえたの?

彼:俺はね、お前の事が大好きだったんだよ。だから、疲れてても会いたいって思ったし、実際にそういうメールしたこともある。だけど、最近は…

ー沈黙ー

私:会いたくなくなった?

彼:うん。

意外に冷静な自分がいた。
会いたくなくなった?なんて、
私の口から言わせるなんて残酷だな。
なんて、ちょっと客観的だった。

ーまたも沈黙ー

私:私はね、この間前に●●くんが済んでた場所に行ってきたんだ。
フラれた気分で悲しみ思い出ツアーしたの。
一緒によく行った居酒屋、ドンキ、ツタヤ、●●くんが住んでた家
近くのラウンドワン、一緒に多摩川花火を見た二子玉川の河原。
ぜーんぶ歩いてみたの。
悲しくなるかな?泣いちゃうかな?って思ってたんだけど、私泣かなかったの。
で、気付いたの。
懐かしいとは思うけど…
●●くんが一緒じゃなきゃ、こんなのただの道なんだ。
ただの知ってる場所なんだって。
たった2ヶ月しか経ってないのに、
私はね●●くんの家に続く道を
ただの知ってる道って、思い出に変えてたの。
時間てね、人の意思とは反して進んでいくし
どんなに忘れたくない出来事も忘れちゃうし
私は友達を中学生の時亡くして、
その時は毎日泣いて、これからも毎日泣くんだって思ってた。
けど、8年経った今は思い出して悲しくなるけど泣かない。
生きていれば、その状況に慣れちゃう。
それは誰が悪いんじゃなく、時間がそうさせるんだと思う。

だけど、そう考えた時ね?
きっとここで●●くんと別れるようなことになって
大泣きして、死にたいくらい悲しくなっても
いつかは隣に●●くんが居ないことに慣れると思う。
大人になって、お婆ちゃんになったら
●●くんと過ごした1年なんて短い時間
忘れちゃうかもしれない。
そんなのイヤだ。って思ったの。
●●くんを思い出にしたくないの。

仕事の事は今以上に理解したいって思う。
でもね、●●くんが7月から店長になって考えるコトが増えたように
私も先月から初めて″店長の彼女″になったの。
だから、同じ用に私も悩むし、戸惑う。
悩んであたっちゃう事もあるけど
でも、考えるのは、好きだから。
だからね、まだ1ヶ月しか経ってないのに
そんな私に見切りつけないでほしい。


後半は涙を堪えながら
必死に伝えた。

しばらくの沈黙の後


彼:自分の気持ちに嘘ついたまま、お前に会えないよ。

私:どんな嘘?


彼:気持ちが…ない。


その言葉を聞いたら、惨めになった。

私は、彼が
私の事を嫌いになる事はない。って言ったから
そのための話し合いかと思ったのに。

もう気持ちがないんじゃ
こんな、私の気持ち話したって
意味ないじゃん。


ほんと惨め。




iPhoneからの投稿
翌日、彼からメールがきた。


『おはよう。

まず昨日の夜は強い口調になってごめん。
最近眠れないとか、機嫌が不安定とか全部おれのせいなんでしょ!?
でも俺には何も言わないし、俺は考えてもよくわかんない。

でもここ最近は一緒にいても、そんなお前になんか気を使うばかりだし、電話で話してもすぐ機嫌悪くなるし、もうよくわかりません。

俺は今月から店長なったばかりで、お店の皆との時間も多いし、休みでも常に電話かかってくるし、考える事も多過ぎます。

俺はこれからもっと忙しくなるだろうし、これからは社長とかとももっと会わなきゃいかんし、そんな中、お前との今後をいろいろ考えて、今は一緒にいても、互いを支え合う、その時間を楽しむどころか、気を使うだけになってる。
俺はお前の事を嫌いになるとかは、絶対ないけど、気持ちがよくわからなくなってきてるのも事実で、俺はこのままいっても正直…

ウチらは今は距離をおいた方がいいと思ってる。
俺はしばらくそうしたい。』


距離を置くって言葉が
別れに聞こえて怖かった。
けど、キチンと考えて
言葉を選びつつも自分の考えを返信した。


『ごめんなさい。

昨日の夜は、色々話したいって思ってたんだけど
周りに人がいたみたいだったから
『そんな状況でちゃんと話できるの?』ってイライラしちゃって
本題から逸れて八つ当たりした。
ごめんなさい。


●●くんの仕事を本当は支えてあげたいんだけど
どうやって受け止めたらいいのかわからなくて
だんだん仕事の話されるのがイヤ…っていうか戸惑っちゃって
なにが正解なんだろうって、毎晩そればっか考えてた。
私なりに、わかろうとしてたんだよ。
空回りしてばっかりだったけど



休みの日に仕事の電話があるのも立場的に仕方ないって、ちゃんとわかってるから
電話のあと『仕事だからしょうがない』みたいに言われると
私が仕事のことわかってないって言われてるみたいで嫌で嫌で仕方なかった。
けど、●●くんは気を使って言ってくれてるんだからって思うと
『そんなこと言わなくてイイ!』なんて言えなくて、結局スネねるしかできなかった。
本当は言い訳じゃなくて一言『ごめん』って、労ってほしかった。
休みの日に会ってる時くらい私に構ってほしかった。
構って欲しいって言っても
●●くんの話を聞いたり
私の話を聞いて欲しかったり
ただそれだけ。
夜に会って、エッチだけして、すぐに寝ちゃってってされると
疲れてるのはわかるけど
寂しくて寂しくてたまらない。
私じゃなくてもイイんじゃないかって思っちゃったの。


こんなことにならないと気持ちを言えなくてごめんね。
私のワガママな気持ちで頑張ってる●●くんを傷つける気がして怖くて言えな
かった。
それが結果的に、●●くんのストレスになってたのにね。



だけどね、
私は距離を置くっていうのがどういうものかわからない。
距離置くって、別れをフェードアウトさせる時の言い方だと思っちゃう...
だから、いつ連絡していいのかとかわからない。


でも、今の私じゃ
きっと●●くんを疲れさせちゃうから
頭を冷やします。


●●くんのタイミングで
連絡くれるの待ってます。
…待ってて、いいんだよね?



弱くてごめんね。
弱いくせに強がってごめんね。』


これが精一杯だった。
本当は送りたくなかった。
終わってしまいそうで、怖くて
送りたくなかった。

大泣きしながら送信ボタンを押した。



翌朝、彼からメールがあった。


『そっか、俺のためにそこまで考えてたんだ。
気づかずにゴメンなさい。

ただ俺がこういうMailをしたのは、そうとうな決断だったし、2人がどういう方向 に進むにせよ、ちゃんと考える期間がいると思う。
そして俺もしばらく頭を冷やしたいです。

それにこの一年はフェイドアウトできるような恋愛じゃないし。
俺にとってお前ははじめて結婚をリアルに考えた人だし。
それだけ大きい存在。

ただ今の俺は、期待させることも、待っててとも言えないのも事実です。

でもちゃんと時間をおいて、俺の中のお前の存在をちゃんと確認して、連絡します。』


つらいツライ
待つ時間が始まった。



iPhoneからの投稿