菜の花。似ている「からし菜」と間違えないように気を付けて。

 多摩川で野草を摘んできた。春を待っていたのは野草採集に適したシーズンだからだ。夏は暑くて蚊に追われる。秋もいいが蚊は秋の結構遅くまで出る。冬は植物自体が少ない。

 植物性食品では野草・山菜を最上位と考えている。栄養価ではより優れた野菜もあるとのことだが、野草は野菜が生きられない厳しい環境でも生きていける。そこに本能的に強さを感じる。パーフェクトローフードの原則から導かれる理想のローフードだ。
 難点は都市では庭や畑でも持っていない限り、入手できる場所が限られることだ。また食べられるもの、食べられないものを見分けられるようにある程度学習する必要がある。
 慣れるまでは野性味のある味を受け付けないと感じる人も沢山いるだろう。上の画像の菜の花は春の野草では美味な部類だが、妻はそれでも駄目だった。今ではオレは安心感を覚えるが、最初は食べがたいと思ったのを覚えている。これも慣れが必要だ。野生動物も少量ずつ食べて慣らしていく。
 毒の話のところで書いたが、オレは誤ってドクウヅキを口にし、一度死ぬかと思うほど苦しんだことがあった。飲み込んでいたら無事では済まなかったろう。毎年野草を食べての食中毒事故は起きていて時々ニュースにもなっている。
 最初は分かる人間に同行して教わるのが理想だが、それが出来ない場合は慎重に調べて、確実に安全な種類と判明している時だけ口にすることが大事だ。

 野菜のいいところは年間を通じて、容易に安定的に手に入れられるところだ。口当たりもいい。
 基本的に無農薬のものを買っているが、どちらを食べても短期的に見られる体調の変化はないので、気持ちの問題という可能性もあるだろう。
 ただ無農薬ものの方が甘く感じられる。特におすすめはチヂミホウレン草だ。