こんにちわ~

 

 今日は、幼馴染の君 第4話です、皇都でのお話となります。

 

 でわご覧ください。

 

皇都にて(君は僕の・・・)
 
 吐く息が白い・・・相変わらずの寒さ、でも冷たい風に吹かれたい気分だったので皇都に来てみた。ふと、名前を呼ばれ振り返る、幼馴染が白い息を吐きながら笑顔でこっちを見ていた。
 私が、この前はお疲れ様というと彼もそっちもなと言った、今日はオフかい?と尋ねる、いや、お礼に来たんだ、お礼?あの後、帝国の皇太子との決戦で倒れてしまってな、イシュガルドの彼に救われたから、ああ、竜騎士の彼かい?幼馴染はそうだと首をすくめる、僕も救われたことあるよ、でも彼はここにいないだろう、まあそうなんだけど、彼の親友にも世話になったし、子爵様か、ああその通り、僕もお世話になったな、幼馴染は、ついでで悪いんだけど、この前はありがとうなと照れ臭そうに言った、私は?となる、いや装備品の調達とか、愚痴も聞いてもらったし、あれで救われたところもある、というか甘えてしまった、私は、別に当然のことだし甘えてもいいだろ幼馴染なんだからと笑う、彼は幼馴染かとつぶやき、お礼にスパイスワイン奢るよと忘れられた騎士亭へ、話をしていると、彼も第一世界に招かれたらしい、そうか、君も、あっちの世界に行ったんだね、暁の血盟の仲間たちとも再会できた?ああ、とりあえず双子とはあったけど、他の奴らは各々動いているみたいだな、彼はどこかホッとした様子に見えた、そうか仲間たちの様子も分かって安心できたからお礼に来たんだね、まあそんなとこかな、ところで、俺を呼んだ奴、どっかで会ったことあるような気がするんだけどと彼は言う、水晶公かい?と聞く、そうだと答えた、僕は何も言えないなとニヤニヤ、彼は言うなよ絶対に言うなよと真顔、どうしようかなと私は笑う、もちろん言う気はこれっぽっちもない、やめろよお前頼むから、はいはい、それは君が、自分で聞いて・感じて・考えてと言い微笑むと、彼はハイデリンみたいなこと言うなよと笑う、しばらく楽しく過ごして、落ち着いたころに第一世界でも飲もうかと二人で話していたら帰る時間だ、イシュガルドライディングまで送ってもらう、幼馴染はまだ用事があるようだ、寒いのに飛び立つまで見送ってくれた、相変わらず義理堅い、手を振りまたねとつぶやく、彼もまたなとつぶやいているようだ、その時、胸の中で君はただの幼馴染じゃないよ、私の大事な幼馴染で大切な・・・だからと言う、彼には聞こえないように。
 俺は、離れがたい気持ちで一杯だった・・・この前胸に抱かれた時感じた安らぎ・・・あの時を思い出し懐かしく、切なくなる、またなとつぶやいた後に、俺は声に出していた、やっぱりお前は俺の大事な幼馴染で大切な・・・だよ、聞こえないのは分かっていた。


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