沈壽官さん死去

92歳   薩摩焼宗家十四代

薩摩焼宗家十四代で、

陶芸を通じて

日韓文化交流に努めた

沈壽官

本名・大迫恵吉さんが

16日、

鹿児島県いちき串木野市内で

肺炎のため死去した。

92歳だった。

豊臣秀吉の

朝鮮出兵の際、

薩摩に連れてこられ、

薩摩焼を

生み出した

朝鮮陶工を始祖とする。

師事した父親の死去に伴い、

1964年、十四代沈壽官を襲名。

代々受け継がれてきた

金襴手や

透彫の技法を生かした

白薩摩、

黒薩摩の作品などを

幅広く手がけた。

鹿児島伝統のガラス細工・

薩摩切子に学び、

ガラスに近い透明感を出す

新たな技法を生み出した。

陶工の歴史を描いた

司馬遼太郎の小説

「故郷忘じがたく候」の

主人公としても知られる。

99年、

長男の一輝さんに

十五代を襲名させた。