「平成」改元時  20案メモ

考案者手書き  推敲の跡

1989年の平成への改元にあたり、

採用されなかった元号案

「修文」を政府に提出した

目加田誠・九州大名誉教授(故人)が

記したメモが見つかった。

修文を含め、

「普徳」

「靖之」など少なくとも

20案が確認された。

見つかったメモは便箋や

原稿用紙の計9枚。

二重線で消すなど

推敲の様子がうかがえる。

政府に提出するため

検討した際に残した可能性がある。

目加田氏が

元号考案の依頼を受けたのは87年秋。

目加田氏はその後、

修文や

「天昌」

「靖和」など7案を提出したことを

認めていた。

目加田氏は

94年に亡くなり

遺族は自宅のある

福岡県大野城市に蔵書など

遺品の寄贈を打診。

同市が2011年に遺品を整理した

際に見つかったという。

判読が難しい字もあり

同市が目加田氏と交流のあった

竹村則行・九州大名誉教授

(中国文学)に分析を依頼した。

竹村氏は、

筆跡から目加田氏のメモと判断。

目加田氏が主な研究対象とした

中国の古典「詩経」などを

典拠とする案が多いという。

竹村氏は

「平和を願う(目加田氏の)

思いが読み取れる」と分析した。

政府は

考案を依頼した学者などを

公表していないが、

修文は目加田氏、

「平成」は山本達郎・東大名誉教授

「正化」は宇野精一・東大名誉教授

だったことが判明している。

同市は、

平成改元に関する

「大変貴重な史料」として

3月1日から

「大野城心のふるさと館」で

メモを一般公開する。





【読売新聞社2.17】