岐阜大学の森脇久隆学長は

獣医学研究科の学生たちを

学長室でねぎらった。

県内に端を発する

豚コレラで12人が

豚の処分に従事した。

【読売新聞社 2.18 編集手帳】

学生たちは

「意義のある作業だった」

「勉強になった」と語ったが

その表情は硬かったという。

◆豚の処分には

一頭一頭注射をする

これは獣医師にしかできない。

病気の拡大を防ぐためとはいえ、

発症もしていない豚を手にかける

つらさは想像も及ばない。

しかも8時間3交代の

夜通し作業は4日もかかった

◆豚舎で豚を追い込み、

押さえるのは自衛隊の役割だ。

母豚の巨体を押さえ込めば

愛らしい子豚たちが集まって

くることもある。

豚の悲鳴を聞く

精神的な負担は大きく、

隊員にはカウンセリング係も同行する。

アンケートで心の変調に目を配る

◆豚コレラは

中部、近畿に拡大し、いまだ終息しない。

処分対象の

豚は既に

五つの府県で約4万頭に迫っている

◆産業動物獣医師や

公務員獣医師は

全国的に足りない。

岐阜大では

獣医師資格のある

教員16人も協力した。

悲しい経験をした

学生たちから

防疫研究者や

家畜の獣医師となって、

伝染病を防ぐ人材が出てほしい。