結核症例  東アジア最古

上海 5000年以上前の人骨

【読売新聞社2.5】



中国・上海市の新石器時代の

遺跡から、結核の痕跡が残る

5000年以上前の人骨が見つかったと

鳥取大や

上海博物館などの

共同研究グループが4日、発表

東アジア最古の結核症例で、

これまで最も古いとされていた

中国・河南省の人骨より

1000年以上、遡るという。

鳥取大医学部の

岡崎謙治助教授(自然人類学)らが

2010年、上海市の広富林遺跡で

見つかった人骨184体分を

14年から調査。

うち1体で脊椎が溶けて押し潰され

背骨が「く」の字形に

なっているのを確認した。

結核特有の

「背骨カリエス」だった。

20代後半~30代前半の女性の骨で

紀元前3900~3200年に埋葬されたと

推定している。

遺跡がある

長江デルタ地帯は

稲作の起源となったエリア。

農耕の発展に伴い、

人々が集団生活を始めた場所で

学説では、こうした生活が

結核が蔓延する原因になったと

されている。

国内の結核症例は、

鳥取市にある

弥生時代の青谷上寺地遺跡

(紀元前800~後200年)で

見つかった人骨が最古。

研究グループは

「結核が

東アジアで拡散した

ルートの解明につながる発見」と

している。

論文は米国の学術誌(電子版)に

掲載された。