鉄剤「監督指示で何回も」

女子選手   内臓機能の異常続く

【読売新聞12.9】

高校駅伝強豪校の一部で、

選手生命を奪いかねない

鉄剤注射が不適切に使われていた。

日本陸上競技連盟が

2016年4月、

鉄剤注射を使わないよう

警告を出す前に卒業した

女子選手2人が、

取材に対し、

高校時代の使用実態を証言した。

2人とも指導者の指示で注射を続け

高校時代は好成績を上げたが、

卒業後は記録が伸びず、

注射を繰り返した過去を悔やんでいる



【1回だけで過剰摂取】

国立スポーツ科学センターの

蒲原一之医師によると、

人体は食事で取った鉄分の

約10%しか体内に吸収しない。

15歳以上の

女性の場合、厚生労働省が示す

1日の食事による鉄分摂取量の

上限約40㍉・㌘を取ると、

吸収されるのは4㍉・㌘だけだ。

鉄剤注射は、

1回で40㍉・㌘の鉄分全てが

直接、血中に入るため

鉄分過剰になりやすく、

肝硬変や

心不全の恐れがある。

蒲原医師は

「過剰摂取は

体の本来の能力も低下させる。

選手には致命的だ」と指摘する。




鉄剤注射は

ドーピングの対象外だが、

陸連の尾県貢専務理事は

「ドーピング同様の

悪質な行為

まだ使われている可能性があり

血液検査の

導入で

使用をやめさせたい」と話している