イラン女性   サッカー観戦

国際公式試合

40年ぶり解禁「夢のよう」

【テヘラン=水野翔太】

イラン政府は、

首都テヘランで行われた10日の

サッカークラブの

アジア王者を決める

アジアチャンピオンズリーグ

(ACL)決勝で、

女性の競技場での観戦を認めた。

親米王政が倒れた

1979年のイスラム革命以来、

イランでは女性の競技場での

サッカー観戦が原則禁止されてきた。

国際サッカー連盟(FIFA)によると、

国際的な

公式試合で認められたのは

約40年ぶりという。


約10万人が詰めかけた

イラン最大のアザディ競技場の

観客席に、フェンスで隔離した

イラン人女性向けの専用席が

設けられ、約1000人が声援を送った

会社員の女性(36)は

「スタジオで

サッカーが見られるなんて、

夢のよう」と興奮した様子で

話した。

この日の試合では、

イラン代表のペルセポリスは

日本代表の鹿島アントラーズと

0対0で引き分けたが、

ホームアンドアウェー方式に

基づき、鹿島が優勝した。

それでも、

地元紙は

「イラン人女性の大勝利」などと

大きく報じた。

サッカーは

イランでも最も人気がある

スポーツだ。

イラン政府は、

憲章で性差別を禁止している

FIFA側から

働きかけを受けたことながら

女性の観戦制限の緩和に向けて

重い腰を上げた。

試合後、

インファンティノ会長は

「イランの女性サッカーファンが

約40年ぶりに

公式戦を観戦することができたのは

喜ばしい」と述べた。








【イスラム改革】

親米で強権的な

パーレビ国王の退位を

要求する民衆デモが

全土に拡大し、

1979年に、

国王は国外に亡命して失脚した。

イラン革命とも呼ばれる。

王政は

飲酒や

女性のサッカー観戦などにも

寛容だったが、

イスラム法学者が

統治する政教一致の現体制に

移行すると禁止された。

最高指導者は

初代がホメイニ師で、

現在のハメネイ師は2代目となる。