興福寺中金堂   301年ぶり再建


【読売新聞10.8】 体育の日   寒露


奈良市の世界遺産・興福寺の


中金堂が301年ぶりに再建され、


7日、完成を祝う落慶応法要が


営まれた。


法要は11日まで続き、


20日から一般公開される。


興福寺は710年創建。


伽藍の中心の中金堂は


焼失と再建を繰り返し、


1717年の焼失後は


財政事情から


仮堂が置かれていた。



創建1300年の



2010年から中金堂の再建工事を開始。



約60億円を投じ、


幅約37㍍、


奥行き約23㍍、


高さ約21㍍の


創建当初の姿を再現した。



約3000人が


参加した法要では、


中金堂の屋根を飾る


しびの除幕が行われ、


舞楽を奉納。



興福寺の多川俊映貫首は



「7度の焼失を経験し、



今回の再建は文字通り



『七転び八起き』。



再現した



天平文化の空間で祈りを



ささげてもらいたい」と語った。







【読売新聞10.11】

天台座主   興福寺で法要

620年ぶり 中金堂の完成祝う


中金堂で10日、

比叡山延暦寺(大津市)の

森川宏映・天台座主(92)らが

完成を祝う法要を営んだ。

7~11日の

落慶法要の一環で、

天台座主が興福寺で法要を

臨むのは約620年ぶり。


興福寺と

延暦寺は

平安時代以後「南都北嶺」と称され

仏教界の覇を競って対立。

だが、

1399年の興福寺中金堂の

落慶法要に天台座主が参加するなど

交流の例もあり、

今回、興福寺の多川俊映貫首(71)が

延暦寺に参列を求めた。


森川座主ら天台宗の僧侶らは

この日、中金堂前に整列し、

節を付けて歌うように

経典を読む「天台声明」を披露。


森川座主が関係者の労をたたえる

表白を読み上げ、

伽藍の安穏や

世界平和を祈った。


法要後、

多川貫主は

「約620年ぶりのご出仕に

感謝している。

繊細で美しい声明も聞けてうれしい」

と表情を緩め、

森川座主も

「法要に臨めたのは光栄で

生涯忘れない」と話した。