島崎藤村 生家の窮状
【読売新聞10.7】
文豪・島崎藤村(1872~1943年)の
父が生活に困窮し
所有する田地を
売却したことを示す
売買証明書が、
岐阜県中津川市の
旧商家から見つかった。
島崎藤村の長編小説
「夜明け前」では
旧家の没落が描かれており、
生家の窮状が藤村の
文学にもたらした影響を
裏付ける貴重な史料だ。
田地売却 証明書発見
証明書は、
同市の会社員古井美光さん(72)が
所有する古井家の旧商家
「天満屋」から見つかった。
同市中山道歴史史料館の
仁科吉介・主任研究員によると
証明書には、
藤村の父、
正樹が
売却した田地一覧が載っている。
末尾には
「明治八年(1875年)五月」との
記述があり、
正樹の自筆とみられる
署名のほか、
正樹の旧名「重寛」の
印鑑が押されている。
「不如意」との文言があり、
正樹が困窮し、
先祖伝来の
田地を手放して金策に走っていた
ことが伺われるという。
「夜明け前」で、
同市にある馬籠宿で
本陣の当主を務める
主人公・青山半蔵は
正樹がモデルとされる。
作中には
青山家が没落して
経済的に苦しみ、
「耕地、
宅地、
山林、
家財の大部分を
売り払って
それぞれ弁償する」などの描写がある
仁科主任研究員は
「正樹の
困窮を明確に裏付ける
売買証明書が見つかったのは初めて
史料からは、
父親の窮状が
藤村の
『夜明け前』に与えた
影響もうかがえる」と説明している
【読売新聞10.7】
文豪・島崎藤村(1872~1943年)の
父が生活に困窮し
所有する田地を
売却したことを示す
売買証明書が、
岐阜県中津川市の
旧商家から見つかった。
島崎藤村の長編小説
「夜明け前」では
旧家の没落が描かれており、
生家の窮状が藤村の
文学にもたらした影響を
裏付ける貴重な史料だ。
田地売却 証明書発見
証明書は、
同市の会社員古井美光さん(72)が
所有する古井家の旧商家
「天満屋」から見つかった。
同市中山道歴史史料館の
仁科吉介・主任研究員によると
証明書には、
藤村の父、
正樹が
売却した田地一覧が載っている。
末尾には
「明治八年(1875年)五月」との
記述があり、
正樹の自筆とみられる
署名のほか、
正樹の旧名「重寛」の
印鑑が押されている。
「不如意」との文言があり、
正樹が困窮し、
先祖伝来の
田地を手放して金策に走っていた
ことが伺われるという。
「夜明け前」で、
同市にある馬籠宿で
本陣の当主を務める
主人公・青山半蔵は
正樹がモデルとされる。
作中には
青山家が没落して
経済的に苦しみ、
「耕地、
宅地、
山林、
家財の大部分を
売り払って
それぞれ弁償する」などの描写がある
仁科主任研究員は
「正樹の
困窮を明確に裏付ける
売買証明書が見つかったのは初めて
史料からは、
父親の窮状が
藤村の
『夜明け前』に与えた
影響もうかがえる」と説明している