文化財保護 仏師の遺業
金剛力士像など修復に尽力
飯田さん紹介展
【読売新聞9.4】
東大寺(奈良市)の国宝
「金剛力士立像」など、
日本有数の仏像の修復に尽くした
仏師飯田雅彦さん
(1937~2016年)の業績を紹介する
企画展「仏師の世界ー文化財修理に
かける心」が、
愛荘、多賀両町の
2会場で8日~10月14日に開かれる
飯田さんが彫った金剛力士立像の
模造や愛用した道具など
計約230件を展示し、
"仏師の目線"で
文化財保護の大切さを学べる珍しい
内容だ。(渡辺征庸)
三重県で生まれた飯田さんは、
修業後の1962年、
貴重な文化財を修復する
美術院(京都市)に入った。
粘土で作る塑像の代表作とされる
東大寺の国宝「執金剛神立像」や
肖像彫刻の傑作で名高い
興福寺(奈良市)の国宝
「無著・世親両菩薩立像」などの
修理を担当。
特に、鎌倉時代の造立後、
初めて実施された東大寺の
金剛力士立像の解体修理(88~93年)
にあたり、同寺から約300年ぶりに
「権大仏師」の称号が授与された。
石山寺(大津市)の重要文化財
「毘沙門天立像」など
県内の文化財も手がけた。
2005年に美術院を退職し、
日野町や
近江八幡市に工房を構えて
個人で活動に取り組み、
13年秋の台風で本殿が倒壊した
五百井神社(栗東市)の
「男神坐像」も修理し、
県文化財に指定されるのに貢献した
企画展は、
愛荘町立歴史文化博物館と
多賀町立博物館でテーマを分けて開催。
愛荘会場は
「文化財修理に携わる仏師」とし
金剛力士立像の模造(美術院蔵)や、
美術院技術顧問などを
務めた西村公朝氏(03年死去)が
描いた
「東大寺南大門仁王像保存修理図巻」
などを展示する。
多賀会場は「木を刻む」と題し
飯田さんが作品を作るために
残したクスの丸太や、
鑿などで彫った跡が鮮明に残る
仏像の手足などの遺作も紹介する。
企画展を監修した
井上ひろ美学芸員は
「新たに作るだけでなく、
過去の像を修復するのも
仏師の大切な仕事。
後世に文化財を伝えるため、
様々な職人や技術者らが
努力していることを
知ってほしい」と話す。
多賀会場では
9月9日午後1時半、
陰山修・美術院所長の講演会
(定員50人)を開催。
愛荘会場では23日午後1時半、
楽浪文化財修理所(大津市)の
高橋利明所長らが
「仏師の世界と仏像修理」
(定員50人)と題して
解説や実演などを行う。
愛荘会場は入館料300円
(小中学生150円)、
多賀会場は無料。
問い合わせは
愛荘町立歴史文化博物館、
多賀町立博物館へ。
金剛力士像など修復に尽力
飯田さん紹介展
【読売新聞9.4】
東大寺(奈良市)の国宝
「金剛力士立像」など、
日本有数の仏像の修復に尽くした
仏師飯田雅彦さん
(1937~2016年)の業績を紹介する
企画展「仏師の世界ー文化財修理に
かける心」が、
愛荘、多賀両町の
2会場で8日~10月14日に開かれる
飯田さんが彫った金剛力士立像の
模造や愛用した道具など
計約230件を展示し、
"仏師の目線"で
文化財保護の大切さを学べる珍しい
内容だ。(渡辺征庸)
三重県で生まれた飯田さんは、
修業後の1962年、
貴重な文化財を修復する
美術院(京都市)に入った。
粘土で作る塑像の代表作とされる
東大寺の国宝「執金剛神立像」や
肖像彫刻の傑作で名高い
興福寺(奈良市)の国宝
「無著・世親両菩薩立像」などの
修理を担当。
特に、鎌倉時代の造立後、
初めて実施された東大寺の
金剛力士立像の解体修理(88~93年)
にあたり、同寺から約300年ぶりに
「権大仏師」の称号が授与された。
石山寺(大津市)の重要文化財
「毘沙門天立像」など
県内の文化財も手がけた。
2005年に美術院を退職し、
日野町や
近江八幡市に工房を構えて
個人で活動に取り組み、
13年秋の台風で本殿が倒壊した
五百井神社(栗東市)の
「男神坐像」も修理し、
県文化財に指定されるのに貢献した
企画展は、
愛荘町立歴史文化博物館と
多賀町立博物館でテーマを分けて開催。
愛荘会場は
「文化財修理に携わる仏師」とし
金剛力士立像の模造(美術院蔵)や、
美術院技術顧問などを
務めた西村公朝氏(03年死去)が
描いた
「東大寺南大門仁王像保存修理図巻」
などを展示する。
多賀会場は「木を刻む」と題し
飯田さんが作品を作るために
残したクスの丸太や、
鑿などで彫った跡が鮮明に残る
仏像の手足などの遺作も紹介する。
企画展を監修した
井上ひろ美学芸員は
「新たに作るだけでなく、
過去の像を修復するのも
仏師の大切な仕事。
後世に文化財を伝えるため、
様々な職人や技術者らが
努力していることを
知ってほしい」と話す。
多賀会場では
9月9日午後1時半、
陰山修・美術院所長の講演会
(定員50人)を開催。
愛荘会場では23日午後1時半、
楽浪文化財修理所(大津市)の
高橋利明所長らが
「仏師の世界と仏像修理」
(定員50人)と題して
解説や実演などを行う。
愛荘会場は入館料300円
(小中学生150円)、
多賀会場は無料。
問い合わせは
愛荘町立歴史文化博物館、
多賀町立博物館へ。