宗教超え   世界平和願う

900人  比叡山延暦寺で集い

【読売新聞8.5】

世界の宗教者が教義の違いを超えて

世界平和を願う

「世界平和祈りの集い」が4日、

天台宗総本山・比叡山延暦寺

(大津市)で開かれた。

約900人が

戦争や

テロ、

貧困、

弱者への迫害などがない

世界の実現に向けて祈りをささげた

「集い」は、

1986年にローマ法王

ヨハネ・パウロ2世(当時)の

提唱でイタリアで開かれた

「平和祈願の日」の

精神を継ぎ、

天台宗や

延暦寺などが87年から

毎年夏に開いている。

森川宏映・天台座主(92)が

祈願文を読み、

平和の実現に最も重要なのは

他者の存在を認めることだと指摘。

「現実社会では、

多様性を認め、

弱者に配慮することは

ほとんどない。

我意を通したものが

正しいとされる風潮だ」として、

他者に尽くす大切さを説いた

宗祖・最澄(伝教大師)の

「忘己利他」の精神を

今こそ取り戻すべきだと訴えた。

この後、

キリスト教や

イスラム教の代表らが壇上に並んで、

「平和の鐘」の音に合わせて黙祷。

中高生が平和を考える

作文を読み上げると、

会場から拍手が起こった。

最後は参加者全員で手をつないで

平和のために自分ができることを

しようと誓った。