企業  2年連続最高益

18年3月期決算   30兆円規模

東証一部上場

【読売新聞5.12】


東京証券取引所1部に上場する

企業の2018年3月期決算発表が11日

ピークを迎えた。

円安や米国の大規模な減税が

追い風となり、

最終利益の合計は

2年連続で過去最高を更新する見通し

米中の貿易摩擦による悪影響が警戒され

19年3月期の業績は減益予想となっている

SMBC日興証券が10日までに

発表を終えた743社

(全体の約56%、金融などを除く)

を集計したところ、

18年3月期の売上高は前期比8%増

最終利益は26.1%増だった。

11日以降発表の企業分も含めると

最終利益の合計は

30兆円規模と過去最高だった

前期の約24兆円を上回りそうだ。

製造業の最終利益は

38.4%増と好調ぶりが目立つ。

世界経済の拡大で輸出が伸びたことに

加え、為替相場が17年3月期と比べて

円安水準で推移したことで、

収益が改善された。

業績別では

日立製作所、

ソニーなど「電機」で46.3%増だった

TOYOTAやHONDAなど

「輸送用機器」は50.3%増。

米国トランプ政権の法人税率引き下げで

税負担が減り、利益が伸びた。

19年3月期の業績予想は、

売上高が2.4%増となる反面、

最終利益は1.8%減と3年ぶりの減益だ

足元で1㌦=109円前後で推移している

円相場が円高・㌦安に振れるとの

見方が多いためだ。

また、米中の貿易摩擦が一段と

深刻になれば、輸出企業に打撃となる

伊藤忠商事の岡藤正広会長は

「トランプ米国大統領の言動や政策で

大きく変わる。

一も二にも

トランプリスクだ」と話した。

米国による

対イラン制裁再開の方針をきっかけと

した原油高が続けば、

日本経済に悪影響が出る。

SMBC日興証券株式調査部の

伊藤桂一チーフクオンツアナリストは

「今後の業績は

世界情勢の動向に左右される」と

指摘している。