ホンモロコ稚魚  25倍増

滋賀県などが昨春、

東近江、

近江八幡両市の二つの

内湖周辺で、

琵琶湖固有種・ホンモロコ(コイ科)の

漁獲を規制したところ、

稚魚の生息密度が2016年までの

直近4、5年間の平均と比べ、

最大約25倍に増加したことが

滋賀県の調査でわかった。

滋賀県は

資源回復に一定の効果があったとし、

今年も4月から、漁師以外の

一般の人も対象にした規制を実施する

(川本修司)

ホンモロコは琵琶湖では、

1995年までは

数百㌧の水揚げがあった。

その後は外来魚の繁殖などで

減少に転じ、

2004年には5㌧にまで激減。


環境省の

絶滅危惧種に指定されている。

最近は稚魚の放流などで

資源量は

回復傾向にあり、

穏やかに増加してきている。

昨春に初めて

漁獲規制が設けられたのは

琵琶湖周辺の伊庭内湖(東近江市)に

躰光寺川と

瓜生川、

西の湖(近江八幡市)に流れる

山本川の沿岸。


琵琶湖周辺の河川の漁業を管理する

県内水面漁場管理委員会

(事務局・県水産課)が

4月1日~5月31日の間、

ホンモロコの産卵を保護するため

全ての水産動物の捕獲を禁止した。

漁業法に基づく措置で、

違反者には1年以下の懲役または

50万円以下の罰金などを

科す罰則も設けられた。

その後、孵化した稚魚について、

1平方㍍当たりの生育密度を

滋賀県などが調べたところ、

伊庭内湖では12~16年平均の

0.76匹から1.64匹に、

西の湖では13~16年平均の

0.043匹から

1.15匹にそれぞれ急増。

琵琶湖で取れるホンモロコは

両内湖生まれが

半数近くを占めると推定されるといい

規制が湖全体の資源量に影響する

可能性があることから、

今年も続けて規制を実施することに

した。規制は昨年と同じ場所で、

躰光寺川で240㍍、

瓜生川で520㍍、

山本川で410㍍の区域が対象。

期間も同様に

4月1日からの2ヶ月間で、

ホンモロコを含む全ての

水産動物を取ることが禁止される。

県水産課は

『漁師の方々は

これまでも自主的に禁漁し、

資源を大切に守ってきた。

一般の人たちにも協力してもらい

規制を続けることで、

どう個体数が回復していくかを

見守りたい』としている。


【読売新聞3.6】