体細胞でクローン猿

中国チーム

【読売新聞1.25 ワシントン=三井誠】

サルの胎児の体細胞から、

遺伝情報が同じ

『クローン猿』を作ることに成功したと

中国科学院の研究チームが24日、発表

生まれた2匹は生後40~50日で、

元気だという。

米科学誌セルに論文が掲載される。

生殖細胞ではない体細胞を利用して

生まれたクローン動物としては、

ヒツジやイヌが報告されているが、

霊長類では初めて。

クローン技術を使った病気などの

研究が、霊長類で進むことが期待される

研究チームは、

遺伝情報が入った『核』を

取り除いたカニクイザルの成体の

卵子に、胎児の体細胞の遺伝情報を

入れた。79個の卵を21匹のメスに

移植した結果、6匹が妊娠し、

2匹が1匹ずつ出産した。

ただ、胎児ではなく成長した

サルの体細胞を使った実験では、

181個の卵を42匹のメスに移植して

2匹が生まれたが、すぐ死んだという



【理化学研究所の小倉淳郎・

遺伝工学基盤技術室長】

(発生工学)の話

『この技術を応用すれば

様々な病気を持ったサルを

作ることができるので、

病気の研究が進むかもしれない。

ただ、サルは寿命が長いので、

クローン技術による影響が

どのような形で表れるのか

長期間の観察が必要だろう』