歩道の無電柱化  促進

五輪控えバリアフリー

電柱や電線の地中化促進に向け

政府が制度整備に着手することが

わかった。無電柱化は幹線道路を

中心に進められてきたが、

道路法を改正し、歩道も無電柱化の

対象に含めることなどが柱だ。

政府は2020年

東京五輪・パラリンピックを契機とした

国内全域の

『バリアフリー都市』化を目指しており

まずは高齢者や障害者の通行の

妨げになる電柱について地中化を

事実上、義務づける方針だ。

法改正のほか、

電気事業者の工事費用に対する

補助金制度を新設する。

電気事業者の負担を軽減することで

工事を加速する狙いがある。

これらを盛り込んだ

『無電柱化推進計画』を今春頃までに

策定する。

日本には現在、

約3550万本の電柱があり、

年に7万本ずつ増えている。

無電柱化が比較的進んでいる

東京23区で8%、

大阪市で6%にとどまっており、

100%のロンドンとパリ、

95%の台北、

46%のソウルなどと比べ、

率の低さが際立っている。

歩道を無電柱化する道路法改正案は

通常国会に提出する方針だ。

同法37条は、

『交通が著しく

ふくそう(混雑)する』道路などで

電柱が車両の通行の邪魔になる場合

道路管理者が設置を禁止したり、

制限したりできると定めている。

改正案はこれを歩道に拡大し、

『著しく狭い歩道について、

歩行者の安全かつ円滑な通行を

図るために特に必要がある場合』も

電気事業者に電柱撤去を要請できる

ようにする。

無電柱化が必要となる歩道の幅員など

対象道路の基準や、

実施期限などは、

政令や通達などで明示する。

年内に公表する。

歩道のない道路についても

無電柱化を進めやすくする。

同法37条は『ふくそう』の具体的基準が

なく、実効性に乏しかった。

このため、幅員や交通量の基準を

政令や通達などで新たに定める。

電柱撤去までの猶予期限も示し

取り組みを促す。

無電柱化の費用は通常、国、自治体、

電気事業者が3分の1ずつ負担するが

1㌔・㍍あたり約10.6億円の

工事費がネックになっている。

事業者の協力を得るため、

政府は事業者が独で無電柱化に

取り組み場合は事業費の約半分を

補助する方針を決め、

18年度予算案に事業費を計上した。

政府は法整備や

予算措置を通じ、

18年度から数年間は

年500~550㌔・㍍、

その後は

『倍々ペース』(政府関係者)で

無電柱化地域を拡大する考えだ。

【読売新聞1.14】