地方訪問、03年末以降最多

雅子さま 公務増える


2019年5月、

皇太子さまの即位に伴い、

新皇后となる皇太子妃雅子さまが

公務に出席される機会が増えている

長期療養に入った03年末以降、

負担が大きいとされる地方公務の

件数は17年が最も多かった。

10月23日、

【全国農業担い手サミット】出席のため

高知県を訪れた皇太子ご夫妻は、

同県南国市の農業施設を視察後、

出迎えた住民約200人に声を掛けて

回られた。予定にない『お声がけ』で

スケジュールが20分遅れ、

戸惑う県や宮内庁の担当者もいた。

身をかがめて車いすの

高齢者らと話された雅子さま。

県幹部は

『当初は雅子さまの来県がかなうのか

心配していた。お元気そうでよかった』

と振り返る。

04年に適応障害と診断され

療養を続けられてきた雅子さまの

公務出席数はこの数年で増えている。

17年は6件の地方公務をこなされた。

このうち、負担が大きいとして、

皇太子さまが単独で務められることも

多かった宿泊を伴う公務は、

前年より2件増え5件となった。



1泊2日で訪れた

同サミットへの出席は16年の

岐阜大会に続き、2年連続。


11月に香川県で開かれた

【全国育樹祭】には、

療養開始前の03年10月以来、

14年ぶりの出席が実現した。

雅子さまは12月に迎えた誕生日に

公表した感想で

『できることが少しずつ増えてきました』

『皇太子さまの即位の日も決まり

お気持ちにも変化が出て

これからさらに体調が

上向いていくのでは』(宮内庁関係者)と

期待の声もあがる。

療養生活を支える東宮職医師団は

『体調には

波があり、過剰な期待はかえって

逆効果だ』とする。

今のところ、地方公務では

負担を考慮し、日程は長くても1泊2日

出発直前まで体調を整えながら

出席できるかを判断し、

中心となる行事以外は皇太子さまが

一人で務められることも多い。

神戸女学院大の河西秀哉准教授は

『代替わり後、

国民は今の皇后さまと同じような

役割を新皇后に求めるかもしれないが

公務への取り組み方は皇后自身に

委ねられるべきだ』と指摘。

『長い療養経験がある

雅子さまだからこそ、

病人や

弱い立場の人の気持ちを

くみ取って寄り添う活動ができる

のでは』とみている。