陛下退位に『安らぎ』

皇后さまは20日、

83歳の誕生日を迎え

宮内記者会の質問に文書で回答された。

6月に天皇陛下の退位を実現する

特例法が成立したことに言及。

『(陛下が退位後)しばらくの

安息の日々をお持ちになれるということに

計りしれぬ大きな安らぎを覚える』と

記された。

皇后さまは、

2018年中にも陛下が

退位する見通しを踏まえ、

国内各地への陛下との旅について

『(公的には)最後の機会かもしれないと

思うと、感慨もひとしお深く、

いつにも増して日本のそれぞれの

土地の美しさを深く感じつつ、

旅をいたしました』とつづられた。

この1年で最も心に懸かることとして

挙げられたのが被災地の復興。

16年4月の熊本地震。

17年7月の九州北部豪雨、

発生から6年以上経過した

東日本大震災で、

それぞれ仮設住宅で暮らす多くの人たち

を案じ『これから来る寒い季節を、

体を大切にして過ごして下さるよう

心から願っています』と気遣われた。

国際非政府組織、

核兵器廃絶国際キャンペーンの

ノーベル平和賞の受賞決定では、

長い年月にわたる広島と長崎の

被爆者の努力があったとして

『大きな意義があった』と言及。

文学賞受賞が決まった長崎市出身の

英国人小説家、

カズオ・イシグロ氏については

代表作『日の名残り』を読んでいたと

明かし、祝意を示された。

国際軍縮担当上級代表に

中満泉さんが就任したことを

印象深いことの一つに挙げられた。

2~3月のベトナム訪問も

『日本との間の深いつながりを

知ることができ、

印象深く、忘れ難い旅になりました』

と回顧。

スポーツ界ではフィギュアスケートの

浅田真央さん、

ゴルフの宮里藍さん、

テニスの伊達公子さんの

引退会見が強く印象に残ったと記された

一方、評論家の犬養道子さんや

聖路加国際病院名誉院長の

日野原重明氏ら交流のあった人との

別れも。

16年10月に100歳で亡くなった

三笠宮崇仁さまにも触れ

『さみしいこと』と悼まれた。

【日本経済新聞10.20文書全文-電子版】