ロヒンギャ早期帰還  意欲

スー・チー氏  『すぐにも手続き』

【日経 ネピドー=新田、小谷】

ミャンマーのアウン・サン・スー・チー

国家顧問兼外相は20日、

日本経済新聞の単独取材で、

隣国のバングラデシュに逃れた

ロヒンギャ難民の帰還について

『すぐにも手続きを始められる』と

語り、早期実現に意欲を示した。

逃れたロヒンギャを放置するのではない

かとの懸念に対し、素早い対処方針を

訴えた。ただ国際社会が求めるロヒンギャ

への国籍付与には従来通り慎重姿勢を

繰り返した。

◆ロヒンギャ問題

ロヒンギャは19世紀以降、

ミャンマー西部のラカイン州周辺に

定住したとされるイスラム教徒。

同国の国籍法は、

国籍取得対象者を

[19世紀初頭から

ミャンマーに居住する民族]に

限定しており、ロヒンギャの大半が

無国籍状態にある。

2016年、ラカイン州の警察施設が

武装勢力に襲撃され、

国軍が報復としてロヒンギャの

掃討作戦を開始。

ロヒンギャの多くが隣国バングラデシュ

に難民として流入している。

◆スー・チー氏の発言要旨

◇難民の帰還の前提となる

身元確認手続きはすぐに開始できる

◇国連人権理事会の独立国際調査団を

受け入れない姿勢に変化はない

◇9月5日以降掃討作戦はなく、

それ以後も難民が発生した原因を知りたい

◇国際社会は難民の発生した地域にのみ

注目し、半分以上の村が平穏であること

を見過ごしている

◇(治安部隊に属さない)

民間人がロヒンギャの放火などに

関与した可能性はあるが、

証拠がなく現時点では断言できない。