ソニーから買収の電池事業

村田製作所、500億円投資

村田製作所は9月1日にSONYからの

買収を完了する海外の電池工場で、

2020年3月期までに

500億円を投資する。

スマホ用リチウムイオン電池などの

売上高を3割増の2千億円に引き上げ、

新たに自動車の電装品向け電池にも

参入する。買収後すぐに設備増強に

踏み切り、電池分野で先行する

韓国サムスンSDIなどを追い上げる。

SONYの電池事業の買収を完了した後

中国・江蘇省と

シンガポールの工場に電極の加工装置や

試験設備を導入する。

500億円を集中投資し、

その後も年200億円規模の投資を

続けます。需要が伸びるスマホの

薄型電池のほか、電動工具や掃除機に

使う円筒型の電池も供給を増やす。

村田製作所はスマホ向けの電子部品を

得意とする。電池でもスマホや

タブレット端末向けで、現在は15%の

世界シェアを20~30%まで高める考え。

米アップルなどスマホ大手3社向けの

供給でシェア首位を目指す。

自動車向けではエンジンの

アイドリングストップ機能や電装品に

使う車載機器用電池に参入する。

液体を使わず発火の危険性が少ない

【全固体電池】と呼ばれる電池も19年に

実用化し、スマートウォッチなど

体に直接触れるウエアラブル端末向けに

供給する。工場や家庭で使う蓄電池も

村田製作所の電圧変換器と組み合わせ

販売する。採算性が低い製品の

統廃合も進めながら、売上高は直近の

年約1600億円から年率10%ペースで

伸ばす。ソニー傘下では営業赤字が

続いたが、電子部品の生産ノウハウを

応用してコストを抑え黒字化をめざす。

開発部門の集約も進める。

買収する電池事業の従業員は約9千人。

20年に横浜市の

[みなとみらい21地区]で新たに設ける

拠点にソニーの神奈川県厚木市の

拠点などから担当者を移し、

新規採用も加えて人員を増やす。

富士経済によると

リチウムイオン電池の世界市場は

20年に17年比35%増の約3兆2300億円に

なる見通し。村田製作所はスマホ向け電池

を滋賀県の工場で生産してきたが

小規模だった。

買収と設備増強で

パナソニックや

韓国サムスンSDI

LG化学

香港アンプレックステクノロジー

といった大手に対抗する。

村田製作所は16年に

ソニーの電池事業買収を発表。

175億円で

4月上旬に買収する予定だったが

中国当局の審査などでずれ込んでいた。