角界【異常事態】
99年ぶり3横綱2大関休場
故障予防待ったなし
【日本経済新聞9.16】
かど番の大関照ノ富士がこの日から
休場した。14日の松鳳山戦で
左膝を負傷、再出場は厳しく大関から
陥落する。今場所はこれで1918年
(大正7年)夏場所以来99年ぶりに
3横綱(白鵬、稀勢の里、鶴竜)、
2大関(高安、照ノ富士)が休場した。
けがの事情はそれぞれ異なり、
偶然に集中した形だが、
歴史的な異常事態を受け、
日本相撲協会は力士の体調管理や
故障予防などに一層力を注ぐべきだろう
今場所の幕内力士の平均体重は163.5㌔
過去最重量だった1年前には0.8㌔
及ばないものの、10年前から13㌔以上
増えている。大型化が進めば当然、
関節や膝への負担は増し、
けがのリスクは高まっていると
いえるだろう。
また、近年は巡業が急増した。
巡業は力士の鍛練の場であり、
人気回復を示す喜ばしいことだが、
過密日程で休養期間が短くなる側面も
ある。秋場所前も番付発表の前日まで
巡業があり、ある力士は
『せめて番付発表の5日から
1週間前には終わってほしい』と
本音を漏らす。日程は再考の余地が
あるかもしれない。
相撲協会も手をこまねいているわけでは
なく、巡業に帯同するトレーナーを
増員し、秋場所前には国技館内にある
診療所に無料のリハビリ施設を設置した
独自に対策をとる部屋もあり、
浅香山部屋では、
申し合い最中に無理がある体勢では
土俵際で残らせない。
浅香山親方(元大関魁皇)は
『稽古なんだからある程度残って
ダメだったら仕方ない。
次はそうならないように前に出て行けと
口を酸っぱく指導している』と話す。
八角理事長(元横綱北勝海)は
『けがをしない体をつくること。
最後は四股、テッポウと基本が大事だ』
と強調する。しかし、けがをした
力士を見ると、相撲の基本から
外れた強引な取り口が災いした
ケースも目に付く。
一筋縄ではいかない問題だが、
講習会などで全力士に
『けがをしない相撲』を改めて
指導するなど、踏み込んだ努力も
必要ではないか。
それが土俵の充実にもつながる。
(金子英介)
99年ぶり3横綱2大関休場
故障予防待ったなし
【日本経済新聞9.16】
かど番の大関照ノ富士がこの日から
休場した。14日の松鳳山戦で
左膝を負傷、再出場は厳しく大関から
陥落する。今場所はこれで1918年
(大正7年)夏場所以来99年ぶりに
3横綱(白鵬、稀勢の里、鶴竜)、
2大関(高安、照ノ富士)が休場した。
けがの事情はそれぞれ異なり、
偶然に集中した形だが、
歴史的な異常事態を受け、
日本相撲協会は力士の体調管理や
故障予防などに一層力を注ぐべきだろう
今場所の幕内力士の平均体重は163.5㌔
過去最重量だった1年前には0.8㌔
及ばないものの、10年前から13㌔以上
増えている。大型化が進めば当然、
関節や膝への負担は増し、
けがのリスクは高まっていると
いえるだろう。
また、近年は巡業が急増した。
巡業は力士の鍛練の場であり、
人気回復を示す喜ばしいことだが、
過密日程で休養期間が短くなる側面も
ある。秋場所前も番付発表の前日まで
巡業があり、ある力士は
『せめて番付発表の5日から
1週間前には終わってほしい』と
本音を漏らす。日程は再考の余地が
あるかもしれない。
相撲協会も手をこまねいているわけでは
なく、巡業に帯同するトレーナーを
増員し、秋場所前には国技館内にある
診療所に無料のリハビリ施設を設置した
独自に対策をとる部屋もあり、
浅香山部屋では、
申し合い最中に無理がある体勢では
土俵際で残らせない。
浅香山親方(元大関魁皇)は
『稽古なんだからある程度残って
ダメだったら仕方ない。
次はそうならないように前に出て行けと
口を酸っぱく指導している』と話す。
八角理事長(元横綱北勝海)は
『けがをしない体をつくること。
最後は四股、テッポウと基本が大事だ』
と強調する。しかし、けがをした
力士を見ると、相撲の基本から
外れた強引な取り口が災いした
ケースも目に付く。
一筋縄ではいかない問題だが、
講習会などで全力士に
『けがをしない相撲』を改めて
指導するなど、踏み込んだ努力も
必要ではないか。
それが土俵の充実にもつながる。
(金子英介)