岩佐豪快  新王者

左の強打でダウン奪う

【日経35 スポーツ 13版】

IBF 世界スーパーバンタム級タイトル

マッチ12回戦

約2ヵ月前の記者会見。

両者の口から出た意気込みは対照的だった

[ドローでもいい]と王者が言えば、

挑戦者は[美しく勝つ]。

高校時代に対戦し、1学年下の

岩佐選手が勝った記憶も互いの意識に

影響したらしい。

初回の攻防にもそんな心理が見えた。

出ばなをたたいて主導権を握りたい

小国選手が仕掛ける。

そこに待っていたのは岩佐選手の

見事な左カウンター。

王者に尻もちをつかせた。

2回、同じ左で奪った2度のダウンは

さらに強烈だった。

ここで勝負はほぼ決した。

6回まで前に出続けた小国選手の

意地もたたえたい。

[ここまで長かったです]。

試合後、新王者の絶叫がこだました。

岩佐選手といえば、

プロ9戦目で挑んだ日本バンタム級

タイトル戦を抜きには語れない。

王者だった山中慎介選手との

新鋭対決でKO負け。

そこから両者は強烈なコントラストを

描いた。山中選手は世界も取って

12連続防衛の名王者に。

一方、岩佐選手は2年前に英国で

バンタム級王座に挑んだが、KOに

沈んだ。

積年の鬱憤を晴らすような豪快な

王座奪取。

[このベルトは本当に価値があると

思う]とかみしめるように言った。


岩佐亮佑 (セレス) TKO 小国以載(角海老宝石)

エディオンアリーナ大阪