韓国初の冬季五輪まで半年

祭典待つ平昌

熱気なお半ば

【日本経済新聞8月8日13版社会38】

(平昌で、桜田優樹)

来年2月の韓国・平昌冬季五輪開幕まで

9日であと半年となりました。

開催予定地では大会施設の整備が

大詰めを迎え、外国人観光客の

受け入れ準備も着々と進む。

一方、チケット販売はまだ目標の

2割で、国全体の"五輪熱"は

上がらない。

大会関係者はムード盛り上げに腐心。

7月下旬の平日夕。

首都ソウル発の高速バスに乗った。

朝鮮半島を横切る高速道路を東進すると

約2時間でスキーなどの雪上競技が

行われる平昌郡に到着した。

平昌郡は韓国北東部の山岳地帯で、

山あいにスキー場やプールを備えた

リゾートホテルが点在し、

ウインタースポーツを楽しむ場や

避暑地として知られる。

大会組織委員会が

事務所を構える横渓。

食堂や衣料品店などが並ぶ

メインストリートを抜けると、

広大な更地のそばに開会式に

使われる[オリンピックスタジアム]が

建つ。スタジアムは五角形の

広場を3万5千人収容の観客席が囲む。

7階建ての屋内スタンドでは、

内装工事を慌ただしくこなす作業員の

姿があった。工事責任者によると、

7月下旬時点の完成率は87%。

9月末に竣工する見込みだ。

競技施設に関しては既存、

新設ともに完成率が95%超。

[いつでも競技が行える状態]

(組織委)という。

今年12月に高速鉄道が開業すると、

仁川国際空港-平昌間が約1時間半で

結ばれる。

大型ホテルの建設工事も相次ぐ。

大会期間中は平昌とスケートなどの

氷上競技が行われる沿岸部の

江陵市などで約4万2千室が

稼働見込みという。

江陵市の韓国風しゃぶしゃぶ店

[チェソンダン]は昨年、

欧米系の利用者に配慮して板張りの

座敷をテーブル席に変更した。

店長のホ・ヒスクさん(50)は

[韓国を好きになってもらえるように

丁寧な接客を心がけたい]と意気込む。

一方、観戦チケットの発売枚数は

8月初旬時点で約22万8千枚と

目標の2割。ソウル市の女子高生(18)

[ウインタースポーツはやったことが

ない。冬季五輪は興味が湧かない]と

話す。また前大統領の弾劾・罷免で

新政権が発足。

北朝鮮は弾道ミサイルの発射実験を

繰り返す。

五輪は今後、

2020年東京夏季、

2022年北京冬季と

アジアでの開催が続きます。

組織委員会のナンシー・パク広報担当は

[本番に向けたムードを盛り上げ、

平昌五輪を成功させたい]と

力を込めた。