越前を紙芝居のまちに

有名絵本画家・作家輩出

絵本画家いわさきちひろ氏

(1918~74年)や

絵本作家かこさとしさん(91)を

輩出した福井県越前市で、

紙芝居の実演に市民グループ

[越前らくひょうしぎの会]が

取り組んでいる。

[紙芝居は2人の創作の原点。

特産の越前和紙のまちとして見ても

ここがふさわしい]と代表の

谷出千代子さん(72)。

魅力を伝え紙芝居のまちに育てようと

意欲に燃える。

[ぱんぽこぽん]。会のメンバーが

紙芝居に登場するパンダとタヌキの

せりふに合わせ、

手で交互に腹をたたく

抑揚を付けた声と身振りを真似た

観客の母子6組に笑みがあふれた。

催した子育て支援NPOの

玉村千寿子さん(68)は

[紙芝居の楽しさに子供も

引き付けられていた]と感心した。

50年前に誕生した

[だるまちゃん]シリーズで知られる

かこさんはデビュー前、

自作した紙芝居を子供たちに披露。

いわさきちひろ氏も活動初期から

紙芝居を残しました。

会は昨年2月に立ち上がった。

メンバーは50~70代の男女35人。

月1回の勉強会で紙芝居の歴史や

ジャンル、発声方法を互いに教え合い

認定こども園や保育園などでの

実演に生かす。今後は、小学生への

指導や喫茶店など人が集まる場所での

公演に活動を広げるつもりだ。

市では会の呼び掛けもあり、

2021年に愛好家らの交流イベント

[全国紙芝居まつり]の開催が決定した

[かこさとしふるさと絵本館]の

館長も務める谷出さんは

閉鎖された保育園などから

譲り受けた古い紙芝居を約70冊保管

しており

[いずれまちに紙芝居の博物館を]と

想像を膨らませている。

【日本経済新聞6.29】