大和ハウス工業など3社が

出資する大阪城パークマネジメント

(大阪市)は22日、大阪城公園エリアに

飲食店が中心の商業施設

[ジョー・テラス・オオサカ]を

開業する。日中に観光客が通過する

ことも多い空白地だった同エリア。

だが食事や体を動かす体験など

[コト消費]を軸に滞留時間を延ばし

ながらエリア全体の活性化を目指す。

2016年の大阪城天守閣の入館者数は

255万人。遊具施設のある公園なども

含めエリアには1千万人が集まる。

だが[(主要駅の)京橋周辺に出ないと

食事できる場所が十分にない]

(大阪城パークマネジメントの

木下健治社長)のが実情だった。

隣接する大阪ビジネスパークでも

[昼食にありつけない人もいた]と

エリアの課題を見いだした。

インバウンド(訪日外国人)向けの

言語対応も大阪城と同水準にする。

スマホをかざすと店舗情報を

中国語や韓国語など4言語に翻訳する

案内も用意。

大型バスの停留所を50台から94台と

ほぼ2倍に広げたこともあり、

団体の受け入れも可能だ。

JR線や地下鉄の駅に近い立地を生かし

利用者を[長く広く]取り込むしかけを

打ち出す計画だ。

手ぶらの観光客がふらりと

立ち寄って楽しめる工夫も凝らした。

例えば、大和ハウスグループの

スポーツクラブNAS(東京・江東)は

公園内のランナー向け施設

[ランニングベース大阪城]を設けた。

荷物を預けるロッカーやシャワー室を

完備したほか、靴や腕時計も

レンタル可能で[手ぶら]で利用できる。

ハウステンボス

(長崎県佐世保市)が7月15日に開く

プール施設

[大阪城ウォーターパーク

byハウステンボス]では水着が借りられる

大阪城パークマネジメントは

さらに今秋大阪城の敷地内に

[ミライザ大阪城]を開業し、

歴史を体験する施設をオープンする

計画だ。

欧州では国際会議場に古城を

活用するケースもあり、日本では

歴史的建造物の活用が遅れている面が

ある。

[コト消費]の現場を新たに取り組むことで

大阪城が名所としてさらに輝きを放つ

可能性を秘めている。

【日本経済新聞6.22】