新たな皇室像  探った旅

デンマークを親善訪問中の

皇太子さまは同国との

外交関係樹立150周年を記念した

一連の公務を終え、

21日午前、羽田空港に到着される。

[退位特例法]成立後初の海外訪問。

次期天皇となる

皇太子さまは[象徴]の

役割を受け継ぎながら、

新しい皇室の姿を模索する

意思を公務の随所で示された。

15日から始まった親善訪問。

皇太子さまの発言で目立ったのは

デンマーク王室、政府による

東日本大震災への支援に対する謝意だ

マルグレーテ女王との面会や、

フレデリック皇太子が

参加する150周年関連行事で

機会あるごとに言葉にし、

緊急支援で来日した政府職員らとは

握手も交わされた。

デンマークは環境、福祉分野の先進国

訪問前の記者会見で

[我が国も参考にできることが多いのでは]

と述べた通り、旅の後半は関連施設を

積極的に視察された。

[弱者や被災者に寄り添ってこられた

天皇陛下の活動を受け継ぐという

意思を訪問中の言動から感じた]

(宮内庁幹部)

コペンハーゲンの運河沿いを散策した

際は市民らと直接会話し、

記念撮影に応じられる場面もあった

デンマーク国内でも

陛下の退位への関心は高く、

現地メディアは行事の様子を詳しく

伝え[間もなく即位する親しみやすい

皇太子]などと皇太子さまの人柄を

好意的に紹介している。

皇族数が減るなかで、

どう皇位をつないでいくかなど、

即位後は難しい課題にも直面される

ことになる。

今回の旅で見た皇太子さまの姿からは

ただ陛下から受け継ぐだけでなく、

より国民に支持される皇室、

そして次世代の天皇の役割とは

何かを模索されている心中がうかがえた

皇太子さまは

20日午後(日本時間21日未明)、

カストロップ空港から

帰国の途に就かれる

(コペンハーゲンで、榎本行浩)