アジア、自由貿易けん引

第23回アジアの未来

日本首相[平和・繁栄の礎]


第23回国際交流会議【アジアの未来】

(日本経済新聞社主催)が5日午前、

東京都内のホテルで開幕した。

講演した

ベトナムのグエン・スアン・フック首相

[アジアが国際統合を推進している]

と述べ、保護主義に対抗してアジアが

自由貿易をけん引する意義を強調。

シンガポールの

ゴー・チョクトン前首相は、

トランプ米大統領が掲げる

自国第一主義への懸念を表明。

[2ヵ国間交渉では大国が小国を圧倒]

と指摘し、環太平洋経済連携協定

(TPP)など多国間での

自由貿易協定(FTA)の重要性を訴えた。

フック首相は

[グローバル化が避けられないことは

歴史が示している]と述べ、

世界で広がる保護主義的な姿勢に

疑義を呈した。一方、アジア域内が

直面する課題として、テロや極端な

ナショナリズム、宗教対立に加えて

[朝鮮半島でのミサイル発射実験]を

あげた。

北朝鮮の度重なるミサイル発射や

核実験などの挑発行為がアジアの

安全保障を脅かし、

貿易や経済面にも悪影響を与えて

いるとの認識を示した。

南シナ海で軍事拠点の開設を進める

中国の動きには

[海洋の安全や航行の自由、

飛行の自由にとっての脅威だ]と言明。

5月末のトランプ米大統領との

会談でも

[この点を確認した]と語りました。


5日はこのほか

ラオスのトンルン・シスリット首相、

インドネシアの

ユスフ・カラ副大統領らが

講演や対談で登壇する。



[講演者の略歴]

◇ゴー・チョクトン氏 76歳

90~2004年に首相

名誉上級相の称号を持つ

(シンガポール前首相)


◇ユスフ・カラ氏  75歳

(インドネシア副大統領)

ユドヨノ政権の2004~09年副大統領

インドネシア赤十字総裁


◇李向陽氏  54歳

(中国社会科学院アジア太平洋・

グローバル戦略研究院院長)

南アジア華人協会会長


◇ラジェシュ・チャダ氏  62歳

(インド応用経済研究所上席研究顧問)

1984年インド工科大学デリー校で

経済学博士号。


◇スリン・ピッスワン氏  67歳

(ASEAN 前事務局長)

タイ出身。米ハーバード大博士。

97年外相。

2008~12年にASEAN事務局長


◇木村福成氏  59歳

(慶應義塾大学教授)

1982年東京大学法学部卒。

米ウィスコンシン大で博士号。


◇グエン・スアン・フック氏  62歳

(ベトナム首相)

ハノイの国家経済大卒。

2006年ベトナム共産党中央委員。

政府官房長官、副首相、2016年4月に

首相選出。


◇トンルン・シスリット氏  71歳

(ラオス首相)

旧ソ連で博士号。

ビエンチャン大学教授、

労働社会福祉相、

2001年副首相。06年外相兼務。

16年4月に首相選出。


◇ツェンド・ムンフオルギル氏 52歳

(モンゴル外相)

1988年モンゴル外務省へ。

2004年外相。法務・内務相などを

経て16年に外相就任。


◇ナンダン・ニレカニ氏  62歳

(インフォシス共同創業者・元共同会長)

2009年~14年に閣僚級のインド固有

識別番号庁初代総裁。


◇エンリケ・マナロ氏  64歳

(フィリピン外務次官)

1976年フィリピン大学経済学修士号。

駐英特命全権大使兼国際海事機関常駐

代表、2016年4月政策担当次官。


◇レ・ルオン・ミン氏  64歳

(ASEAN 事務局長)

1975年ベトナム外務省入省。

国連代表部常駐代表(大使)

外務次官


◇リチャード・ダッシャー氏  61歳

(スタンフォード大学米国・アジア

技術経営研究センター所長)

日本語に堪能で、2004~10年に

東北大学理事を務めた。


◇タウン・トゥン氏  70歳

(ミャンマー国家安全保障顧問)

1972年ミャンマー外務省入省。

フィリピンや欧州連合への

大使を歴任した。