米欧【書店は死なず】

アマゾン、電子書籍値下げ弱める

品揃え工夫、居心地よく

[日本経済新聞4.2]

デジタル革命が進むなか、

米欧で紙の書籍が復活の兆しを

見せている。販売は2014年を底に

回復しつつある。電子書籍は、

ネット通販を支配する

アマゾン・ドット・コムが

作家の抵抗で値下げ攻勢を弱め、

価格面の魅力が薄れた。

大手書店の魅力的な店づくりも

実を結んでいる。

アマゾンは電子と紙の両にらみで

販売を増やすため、

米国で書店を増やし始めた。

[居心地が抜群だし、価格の選択肢も

多い]

西海岸、オレゴン州のポートランド

中心部。独立系で世界最大の書店。

パウエルズブックスで学生は語る。

米国の書店が復調している。

売上高は14年の前年比1.6%減を

底に、15年(3.2%増)と

16年(2.5%増)の2年連続で増やした。

12年は8.9%も減っていた。

書籍販売の長期低落が続く日本とは

対照的だ。

創業90年のニューヨークの老舗大書店

ストランド・ブックストアは

16年の年末商戦で1日の売上高が

過去最高を更新。

[本屋は死んでいない]と表明した。

欧州も15年に書籍の総売上高が

約1.4%増え、16年も増加傾向を

維持したようだ。

店舗の運営裁量権を広げることで

息を吹き返した

英書店最大手のウォーターストーンズ

英国で年7店のペースで新規に

出店するようになった。

(シリコンバレー=兼松雄一郎)