國村隼人さん(61)

(本名・米村嘉洋)

熊本県生まれ尼崎・大阪育ち

「海外映画、どんどん行きたい」

【日経夕刊/語る】

森をはいずり、生肉を食らう。

韓国映画[哭声/コクソン](公開中)で

体当たりの"怪演"を見せ、

観客の目を釘付けに。

韓国映画界で最も権威のある

第37回青龍映画賞で

外国人初の受賞を果たしました。

韓国ではショッピングモールを10㍍

歩いただけでファンに取り囲まれ、

スペインの空港では韓国の

新婚カップルから写真をせがまれた。

[今、海外で声をかけてくるのはまず

韓国の人です]と笑う。

映画で演じたのは[山の中の男]。

正体不明のこの男が来て以来、

小さな村に事件が起き始める。

鬼才ナ・ホンジン監督・脚本による

謎で埋め尽くされた

サスペンス・スリラーだ。

[僕自身はこの映画は2つの見方が

できると思う。疑心暗鬼に根ざした

人々の不安が妄想を生み、その妄想が

エネルギーを持った末の悲劇。

人間の手が及ばない神さまのゲームに

人々が巻き込まれた、という解釈も

できますね]。脚本を読んで監督の

世界観にほれこみ、出演を決めた。

若い頃から米国映画

[ブラック・レイン]や

香港映画などに出演。

[映画の(演技)スキルの最初は海外から

学んだ]。

香港映画では前もって台本は渡されず、

セリフは後で録音するアフレコ。

日本とは異なる撮影が当たり前だった

[おかげでどんなことが起きても

びっくりしなくなった。同じ映画という

メディアをどう作り上げるのか。

いろんな角度から映画制作を見ることが

できるのが面白い。どんどん海外に

行きたい]

来月は舞台[ハムレット]に出る。

[原点は舞台。しばらくやらないと

お客さんの前に立つのが怖くなる。

いろんなところがさび付いてくる

感覚もあるので、お話があれば出たい。

でもすでに昨年来から

プレッシャーを感じています]