スマホの世界市場

買い替え周期長期化

[日本経済新聞3.5/きょうのことば]


◇米国アップルが2007年に

[iPhone]を発売したことをきっかけに、

基本ソフト(OS)やインターネット

ブラウザーを搭載し、

タッチパネル上で操作性の高い

ソフトウェア(アプリ)を使う

スマートフォン(スマホ)市場が生まれた

韓国サムスン電子が

米国Googleと組み、競合する

[GALAXY S]を10年に投入して市場が

拡大した。先進国に続き、中国、インド

などの新興国市場が立ち上がり、

高成長が続いた。

◇アップルは先行する強みを生かし

圧倒的なブランド力を背景に

初期市場を制した。

SAMSUNGはパネルの大画面化や

有機ELの採用でシェアを伸ばし、

12年ごろから世界首位の座を

固めている。中国でも華為技術や

OPPOなど有力メーカーが次々に登場

競争が激しくなった。

この間に

日本メーカーはシェアを落とし、

事業からの撤退や縮小が相次いだ。

◇年間の世界出荷が

10億台を突破した13年ごろから

市場の伸びは大幅に縮み、

16年には前年と比べた伸び率が

約2%にまで落ち込んでいる。

世界中の消費者に製品が

行き渡りつつある上、製品が

洗練されて機能の進化が鈍り、

先進国では買い替え周期が

長期化している。

出荷台数が伸びない中、

中印メーカーによる価格破壊が続く。

市場は成熟し、

業界は消耗戦に突入している。