経常黒字、9年ぶり高水準

昨年25%増20.6兆円

原油安が寄与

[日本経済新聞2.8]

財務省が8日発表した

2016年の国際収支速報によると

海外との総合的な取引状況を示す

経常収支は20兆6496億円の黒字で

前年に比べて25.8%増えた。

07年以来9年ぶりの高水準となり、

過去2番目の大きさだった。

原油安などで貿易収支が

黒字転換したことが押し上げ原因と

なった。企業のM&A(合弁・買収)など

米国向けの投資は5.6%増の

5兆7268億円だった。

経常黒字は

東日本大震災の影響で14年まで

減少が続いたが、原油安を追い風に

15年に5年ぶりに増加。

16年はリーマン・ショック前の

水準を回復した。

比較可能な1985年以降、

32年連続で黒字になった。

16年は貿易収支が5兆5793億円の

黒字と6年ぶりに黒字に転換した。

輸入額は16.6%減の63兆3060億円。

円高や資源価格の下落で

輸入額が減った。

鉄鋼や自動車が落ち込み輸出額も

8.5%減の68兆8853億円となったが、

輸入額の減少幅が大きかった。

サービス収支は9748億円の赤字。

赤字額は41.9%減り

過去最少だった。

旅行収支が1兆3391億円の黒字と

過去最大になったことが背景にある。

訪日外国人が過去最多となり、

日本人が海外で使うお金より

外国人が日本で使うお金の方が

多かった。海外企業から受け取る

配当金や債券の利子などを含む

第1次所得収支の黒字は12.2%減の

18兆1360億円。円高で海外から

受け取る配当金の目減りなどが響いた。

対外直接投資は18兆3866億円と

16.2%増えた。国別では米国向けが

最多だった。

10日には

【日米首脳会談】が開かれる。